英国のボリス・ジョンソン首相は、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として導入していたロックダウンを段階的に緩和させる方針を発表。緩和後の感染防止のために、マスク着用を推奨する英政府は使い古しのTシャツを使用した、自宅でできる手作りマスクの製作法を公開したという。英衛星放送「スカイ・ニュース」が報じている。

　特集では、マスク着用によるウイルス感染拡大の効果を示す科学的根拠が乏しいと主張していた英国政府だが、新たに発表した「新型コロナからの回復戦略」ではマスクの重要性を強調したことに注目し、「政府は勧告を変更した」と指摘している。

　そして、閉鎖空間や、交通公共機関や店舗で普段会わない人との接触する場合に、マスクを着用することを指示。加えて、医療従事者や老人ホーム勤務者に対するマスクの供給を圧迫しないために、英政府は国民に対して、使い古しのTシャツを使った、自宅でのマスク製作法を発表した。

　Tシャツの下から20センチを横にカットするなど、誰でも簡単にできそうな“ボリスのマスク”の作成工程とともに、布とゴムを使った別バージョンも紹介している。

　日本では466億円の予算を投じた“アベノマスク”と呼ばれる布マスク2枚が未だに各戸に届かない状況だが、英国は巨額予算を使わず、国民にマスク制作をスマートに呼びかけている。