新型コロナ自粛緩んだロンドン 公園でピザパーティーの群衆に警察悲痛「これでは負け戦」

新型コロナウイルスの感染拡大で3万人以上の死者を記録している英国。快晴となった週末のバンクホリデーに、コロナ自粛が一気に緩み、ロンドン市内の公園ではピザやワインを手にした人手で大にぎわい。感染者も増加し、地元警察は「これでは負け戦だ」と悲痛な叫びを上げている。

ロンドンでインド人学生に食事をふるまうレストラン【写真:Getty Images】
ロンドンでインド人学生に食事をふるまうレストラン【写真:Getty Images】

数百人の人々が公園で…

 新型コロナウイルスの感染拡大で3万人以上の死者を記録している英国。快晴となった週末のバンクホリデーに、コロナ自粛が一気に緩み、ロンドン市内の公園ではピザやワインを手にした人手で大にぎわい。感染者も増加し、地元警察は「これでは負け戦だ」と悲痛な叫びを上げている。

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「コロナウイルス 警察は数百人の人々が公園でピザとビールとワインを楽しみ、激怒する」と特集したのは英衛星放送「スカイ・ニュース」だった。

 晴れ間が覗くことが少ないロンドンでは、週末の陽気に市民は緩んでしまったようだ。

 ロンドンのハックニー警察は公式ツイッターで、快晴の公園に集結し、くつろぐ市民の画像を紹介。

「悲しいことに、今日公園で、我々は負け戦を戦っていた。まさに数百人がピザ、ビール、ワインとともに座っていた。ガイドラインを遵守している人たちにはいつも通り、多大な感謝を送ります」

 未だロックダウンのはずが、公園でピザパーティーを繰り広げるなど緩んだ市民に、地元警察は悲痛な叫びを上げている。

 そして、英国ではビーチにも人出が目立つ状況となった。

 イギリス沿岸警備隊のマット・リート氏は「ロックダウンが6週間以上続いている状況で、この天気とバンクホリデーが重なったことで、美しい海岸に行きたくなってしまう」と語り、英国市民の自粛疲れにある程度同情する一方で、「だが、我々全員が政府の指導を遵守することが本当に不可欠」と力説したという。

 英国では8日、ロックダウン開始後最大となる97件の沿岸警備隊の出動が報告された。これは4月の1日平均54%増だったという。

 特集では「英国人が晴れたバンクホリデーの週末に制限を無視したことで、批判されている」と報じている。ロックダウン中の感染爆発を危惧する地元警察。緩んだ一部市民に自制を呼び掛けている。

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次のページへ (2/2) 【画像】公園のにぎわいぶりを伝えるハックニー警察公式ツイッター
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