ボクシングの元世界4階級制覇王者で前WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔（34＝志成）が24日、都内で会見。6月24日にWBA同級王者ジョシュア・フランコ（27＝米国）に挑戦することを発表した。会場は東京・大田区総合体育館。両者は昨年大みそかにWBA＆WBOの2団体のベルトをかけた統一戦を行い、ドローだった。約半年ぶりのダイレクトリマッチとなる。

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　大みそかの対戦でドローとなった後、WBOは井岡に同級1位で前WBOフライ級王者・中谷潤人との指名試合を命じたが、井岡は2月にWBO王座を返上していた。

　井岡の戦績は29勝（15KO）2敗1分。世界戦20勝は日本人最多。フランコの戦績は18勝（8KO）1敗3分1無効試合。

　白のTシャツに黒のジャケット姿で登場。リマッチについて、「自分自身一番望んでいた試合が決まったので、気持ちとしても気合が入ってますし、望んでいた試合ができるのはうれしく思います」と言葉を並べた。

　ベルトを返上してのリマッチ。「ドローという結果に終わって、防衛戦をするのか、再戦をするのかという選択肢の中で気持ちとして1番もう一度彼と決着をつけてチャンピオンとなることが自分自身一番望む試合だと。返上のリスクはありましたが、チャンピオンではなくなりましたが、再度挑戦してチャンピオンになる姿を見せたいです」と意気込みを口にした。

　前回の統一戦前には、“負けたら引退”と口にしたこともある。今回の覚悟について問われると、「当然毎試合自分の中で覚悟を持って挑んでいるんですが、覚悟というものは人生だったり、その時の状況でしか持てない気持ちだったりとかで変わってくる。今回は挑戦者として挑むわけなので、負けたら引退とかそういう浅はかな気持ちはない。続けたくても続けられないのがボクシングの魅力。自分の立場も理解しながら、覚悟を持って挑まないと、結果は出ない。負けたら引退というより、続けられないかもしれないという恐怖、不安の中で戦っている。日々、自分自身と打ち勝ってチャンピオンになりたいと思っています」と口にした。