庵野秀明監督、作品ごとの批評に「正直辛い」と本音 舞台あいさつで観客に感謝「心救われました」
映画『シン・仮面ライダー』の大ヒット御礼舞台あいさつが9日に都内で行われ、庵野秀明監督が登壇した。目の前の観客、そしてライブビューイングで舞台あいさつの模様を見届ける全国335スクリーンの観客に向けて自身の心境を明かした。
映画『シン・仮面ライダー』大ヒット御礼舞台あいさつに登壇
映画『シン・仮面ライダー』の大ヒット御礼舞台あいさつが9日に都内で行われ、庵野秀明監督が登壇した。目の前の観客、そしてライブビューイングで舞台あいさつの模様を見届ける全国335スクリーンの観客に向けて自身の心境を明かした。
庵野監督は「スタッフを代表して、監督の僕から一言お礼を言っておきたいです」と始め、「現場は本当に大変だった。こうして直接(観客の)皆さまにお会いしながら、お礼を言える機会を頂きまして、本当によかったです」と感謝。
続けて「いや……」と目をつむって感無量の表情を見せ、「ありがとうございました、としか言いようがない。監督としては、皆さんにこうしてご覧いただき、なおかつすごいいい感想を頂いて、本当に作ってよかったと思っています」と胸の内を吐露した。
さらに「僕の場合、毎回、何か作るといろいろ言われちゃう。それも、正直辛いんですけど、こうして直接皆さまとライブビューイングの皆さまにお礼を言うことができて本当によかったです。今日は、僕個人として、心救われました。本当に本日はありがとうございました」と話し、万雷の拍手を受けた。
降壇の際には、深々とお辞儀したまま、十秒程度静止。再び大きな拍手を受けた。
舞台あいさつには池松壮亮、浜辺美波、柄本佑、森山未來も出席。庵野監督がメインMC、サブMCは奥浜レイラが担当した。終盤には、本作デザインを担当した前田真宏が描き下ろした、森山演じる仮面ライダー0号のイラストをお披露目された。
本作は、『エヴァンゲリオン』シリーズの庵野監督が脚本・監督を手がけた特撮映画。SHOCKERの手によって高い殺傷能力を持つオーグメントと化した本郷猛(池松)は、組織から生まれるも反旗を翻した緑川ルリ子(浜辺)の導きで脱走。迫りくる刺客たちとの壮絶な戦いに巻き込まれていく。正義とは? 悪とは? 暴力の応酬に、終わりは来るのか。力を得てもなお、“人”であろうとする本郷。自由を得て、“心”を取り戻したルリ子。運命を狂わされた二人が選ぶ道は……というストーリーが展開される。