坂本美雨、父の坂本龍一さんを追悼「もっと甘えたり反抗したり迷惑をもっとかけて…」

ミュージシャンの坂本美雨(42)が5日夜、インスタグラムとツイッターを更新し、3月28日に亡くなった父の坂本龍一さん(享年71)を追悼する文章を掲載した。「ずっとずっと、憧れていました」と書き出し、父への思いをつづった。

坂本美雨【写真:インスタグラム(@miu_sakamoto)より】
坂本美雨【写真:インスタグラム(@miu_sakamoto)より】

インスタグラムとツイッターを更新し、初めて心境告白

 ミュージシャンの坂本美雨(42)が5日夜、インスタグラムとツイッターを更新し、3月28日に亡くなった父の坂本龍一さん(享年71)を追悼する文章を掲載した。「ずっとずっと、憧れていました」と書き出し、父への思いをつづった。

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「私が生まれた時から父はたくさんの人に愛され、近くて遠い存在でした。父に会いに行く時は、好きなワンピースを着て、きれいな姿で会いたかった。私にとって父はそういう人でした。最期の日々も、そうして会いに行きました。世界一かっこいい、憧れのお父さんだから。今、ちっちゃくなってもう一度娘をやりたい。もっと甘えたり反抗したり迷惑をもっとかけてそれでもやっぱり大好きだと言って思いきり抱きつきたい。大好きでたまらない」

 その上で今後、父を思いながら生きることを示した。

「これからは父と共に生きていきます。私のなかにいる父が、私に美しいものをたくさん見せてくれ、生きる喜びを教え、この世を生きていく力と、立ち向かう強さをくれるでしょう」とつづった。「彼の人生は、濃密な、美しい人生だったと思います」。

 さらには、「今こうして世界中から寄せられる、父を想う言葉、写真、思い出の数々を拝見し、こんなにも様々なところで様々な人と笑い合ってきたんだなと知らなかった父を発見しうれしくなります」とつづり、「大好きな人のことをまだまだ知ることができて私はとても幸運です。坂本龍一を幸せにしてくれたすべてに、深く感謝します」。最後は「お父さん、ずっとずっと愛してます」と締めた。

 美雨は、坂本さんとシンガー・ソングライターの矢野顕子との間に生まれ、9歳で両親が音楽活動の拠点にした米ニューヨークに移住。10代を緑に囲まれたニューヨークの郊外で過ごし、16歳だった1997年1月にプロとしての音楽活動を始めた。だが、両親は14年にわたる別居生活の末、2006年に離婚した。

 母の矢野は4日、ツイッターを更新して前夫の坂本さんを英文で追悼。美雨はそれをリツイートしていたが、今回が初めての心境告白となった。

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