妻夫木聡、交換したいものは“名字”「病院は本当にしんどい。田中や佐藤がよかった」
俳優の妻夫木聡が20日、都内で開催された映画『ある男』ティーチイン舞台あいさつに出席。同映画の内容にちなみ、生まれた時にすでに決まっていたことの中で、交換したいと思ったものについて話した。
「僕の名字『妻夫木』ですよ!」と力説
俳優の妻夫木聡が20日、都内で開催された映画『ある男』ティーチイン舞台あいさつに出席。同映画の内容にちなみ、生まれた時にすでに決まっていたことの中で、交換したいと思ったものについて話した。
同舞台あいさつでは、映画鑑賞後のお客さんから妻夫木に対し、映画に関する質問を募集。生まれながらに背負ったことの中で、交換したいと思ったものはあるか聞かれた妻夫木は「めちゃくちゃありますよ。僕の名字『妻夫木』ですよ!」と答え、「転校するたびに『妻夫木です』って言わないといけなくて、『なんで佐藤じゃないんだ』って何回思ったことか……」と口にした。
ホリプロへの所属が決まった時は、芸名での活動も考えたとのことだが「ホリプロの会長に『芸名を決めた方がいいですかね』と言ったんですけど、『妻夫木には勝てないだろう』って言われましたね」と回顧。
しかし、俳優業をしていくうちに、自身の名字が浸透していったと言い「大変でしたけど、名前を誇れるようになりました。(妻夫木って)いないじゃないですか。この名字だったから、役者としてご飯を食べられるようになったんじゃないかなって思います」と感慨深げな表情で語った。
いまだに嫌なことについては「病院は本当にしんどいです」と打ち明け、「(体が)一番きつい時に妻夫木として行ってるけど、『妻夫木』って呼ばれたらみんなが見るじゃないですか。一番見られたくないのに……。あの時が一番違う人物になりたいって思いますね。『田中や佐藤がよかったな』って」と説明していた。
同映画は、累計40万部を超える平野啓一郎氏のベストセラー小説を、妻夫木を主演に迎えて映画化した感動ヒューマンストーリー。ヴェネチア国際映画祭、釜山国際映画祭など世界の映画祭で注目を集め、日本でも公開後に国内の映画賞を席巻した。「第46回日本アカデミー賞」では、作品賞や監督賞、主演男優賞をはじめ、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、録音賞、編集賞の8部門において最優秀賞を受賞する快挙を成し遂げた。