審査で水着忘れる→「謝り方が武士みたい」でまさかの合格 レースクイーン・沢すみれ“運命のミス”

自動車レース会場を彩り、選手やファンを元気付ける存在のレースクイーン。日本最大級のカーレース「SUPER GT」で今季、GT500クラスに参戦する名門レースチーム「ARTA(読み方:エーアールティーエー)」をサポートするのが、「ARTA GALS」(エーアールティーエー・ギャルズ)だ。2023年は選ばれし6人が活動する中で、ENCOUNT編集部は、美しさや強さ、おもてなし精神を兼ね備えた彼女たちに“直撃”。加入3年目となる28歳、沢すみれの魅力に迫った。全6回の3回目。

「ARTA GALS」を支える沢すみれが今季の意気込みを語った【写真:「ARTA GALS」提供】
「ARTA GALS」を支える沢すみれが今季の意気込みを語った【写真:「ARTA GALS」提供】

レースクイーンの名門「ARTA GALS」 チャームポイントは「笑顔」 沢すみれ

 自動車レース会場を彩り、選手やファンを元気付ける存在のレースクイーン。日本最大級のカーレース「SUPER GT」で今季、GT500クラスに参戦する名門レースチーム「ARTA(読み方:エーアールティーエー)」をサポートするのが、「ARTA GALS」(エーアールティーエー・ギャルズ)だ。2023年は選ばれし6人が活動する中で、ENCOUNT編集部は、美しさや強さ、おもてなし精神を兼ね備えた彼女たちに“直撃”。加入3年目となる28歳、沢すみれの魅力に迫った。全6回の3回目。

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 2023年シーズンのARTA GALSは、沢、真木しおり、はらことはの3人が引き続き参加。新たに今井みどり、木村理恵、藤井マリーの3人が加わり、6人体制で活動を展開する。

 6年前、22歳の時にレースクイーンデビューを果たした沢。きっかけは、意外なことだった。

「かわいい制服のアルバイトを探していて、レースクイーンにたどり着きました! 高校生からずっとアルバイトを経験してきて、その中でだんだんとかわいい服を着て働きたいという意識が芽生え始め、最終的にたどり着いたのが、イベントコンパニオンでした。その前は、監獄をモチーフとしたお化け屋敷のような居酒屋さんや、ペンギンのいるバーで働いたりしていました」

 人生を決定付けたのは、レースクイーンの最初のオーディションだ。しかも、とんでもないミスをしてしまう。

「水着が必要なのに忘れてしまったので、『申し訳ありません、帰ります』とスタッフの方に告げました。そうすると、『謝り方が武士みたい』と言っていただき、ご厚意で(その場にあった)以前の衣装を着てオーディションを受けさせていただけたんです。そこのチームでデビューし、武士みたいと言ってくださった方に何から何までご指導いただいたおかげで今があります」。仰天エピソードを披露した。

 そんな華やかなレースクイーンの活動だが、その裏で、見えない努力を数多く重ねている。

「たくさんの方とお会いするので、とっさに人のお名前が出てこなかったりして焦ることがあります。工夫と言えば、普段から人の会話を聞いて、こっそり何度も名前をインプット、メモに書くなどのアウトプットをしています」。

 一方で、「病気で言うと、今も闘病中です! ある夏、体調を崩してしまって今も少しずつ回復しているところです。不安で目の前が真っ暗になることもありますね。そんな時は普通に泣いたり、目いっぱい落ち込んでみたりしています。泣いたり歌ったり、体の中のものを外に出す行為がストレス解消にはいい、と聞いています」。無理せず、活動を続けている。

「これからも皆様の『車とレースについて語れるレース仲間』的存在を目指して頑張ります」

 チャームポイントは「笑顔」で、「結構全力で笑ってしまうタイプなので、写真を自分で見るとそのぐしゃぐしゃな顔にぎょっとすることもありますが、笑うのはいいことなので、まっ、いいか! と思っています」。特技は2つで、1つ目がマニュアル車を運転できること。「車関係のお仕事では、『おっ』と思っていただけることが多いです」。2つ目は自宅のPCで取り組むゲームだそうで、「ゲームのイベントのお仕事で役立つことが多いです! 『JEGT』というeモータースポーツ大会のアシスタント業務ではレースとゲームの融合ですので、かなり役立っています!!」と教えてくれた。

 レースクイーンの活動で、“これだからやめられない”と思う瞬間がある。「チームの努力を見ているので、それが報われた瞬間を見ることができた時、それを分かち合える人がたくさんいるとき」だ。マシンを迎える際に、最上の幸せを感じるという。

 名門レースチームを支えるARTA GALSの一員として、今季の目標は。「1-2(ワンツー)フィニッシュを見届けることです。絶対にかなうと信じています!!」と力強い。

 そのうえで、「一言で名門というと簡単ですが、総監督はF1や多方面で活躍された鈴木亜久里さんで、エグゼクティブアドバイザーは土屋圭市さん。そんな方々のもとに集まってくる方ももちろん一流で、信じられないくらい、いいところにいさせていただいています……。皆さまがフランクに接してくださるので勘違いしてしまいそうになりますが、私たちは皆さまの偉業と、現在どれほどの活躍をされているかを誰よりも知り、尊敬し、チームにふさわしい振る舞いでいなければと思っています……。『かっこいいチームにはかっこいいレースクイーンがいるのだな』と思っていただけることが目標です」と語る。

 イベントや展示会でMCをやっていくというもう1つの夢を持つ沢。「私はこれからも皆様の『車とレースについて語れるレース仲間』的存在を目指して頑張ります。そういった形が、自分に合ったレースクイーンとしての立ち位置かなと思っています」と目を輝かせた。

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