直木賞の小川哲氏、受賞スピーチで「むかつく」 記者の“根回し”暴露で会場爆笑「いい感じの1、2文を…」

第168回芥川賞・直木賞の贈呈式が22日、都内の会場で行われ、直木賞受賞の小川哲氏が登壇。喜びと共に、受賞後から殺到するメディアの取材の現状を、ユーモアを交えて告白した。

第168回芥川賞・直木賞の贈呈式に登壇した小川哲氏【写真:ENCOUNT編集部】
第168回芥川賞・直木賞の贈呈式に登壇した小川哲氏【写真:ENCOUNT編集部】

同じ直木賞に輝いた千早茜氏も反応「おい、こら、という気持ちです(笑)」

 第168回芥川賞・直木賞の贈呈式が22日、都内の会場で行われ、直木賞受賞の小川哲氏が登壇。喜びと共に、受賞後から殺到するメディアの取材の現状を、ユーモアを交えて告白した。

『地図と拳』で直木賞を受賞した小川氏は黒のスーツ姿にえんじのネクタイ姿で登場。受賞スピーチで、『しろがねの葉』で同じ直木賞に輝いた千早茜氏の“ぶっちゃけ話”をいきなり披露した。「控室で千早さんがむかつくなあと言っていたのですが、僕もその気持ちがよく分かります」と裏話を打ち明けた。

 多くのメディアから受賞者のコメント執筆の依頼を受けているといい、「なんでむかつくのかというと、受賞の言葉をいろんなメディアに何個も書けと言われ、その中で今日もまたスピーチ。正直、受賞に対して言うことないから、むかつくなと思っています」と正直な気持ちを暴露した。

 そして、こんなぶっちゃけ秘話も。新聞社の取材を受けた際のエピソードとして、「昨日、記者の人に、『記事になるいい感じの1、2文をお願いします』と言われました。世間ってそういうもんだなと思いました」。会場がどっと沸いた。

 その後、濃い赤の着物で登場した千早氏は「今日の壇上では愚痴ったことは言わないでください、と編集者に言われたのに…」と吐露。さらに、「(小川氏に)完全にバラされてしまったので、おい、こら、という気持ちです(笑)。小川さんは作品と同じく結構裏切ってくる面白い方だなと思いました」と、会場の笑いを誘った。

『地図と拳』は満州国を舞台にした歴史巨編小説。また、千早氏の『しろがねの葉』は戦国末期の島根県・石見銀山での天才山師と少女を描いた作品となっている。

 贈呈式には芥川賞を受賞した井戸川射子氏、佐藤厚志氏も登壇した。

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