剛力彩芽が語る過去と未来 結婚観、理想の男性告白「些細なことでも笑い合えるのは素敵」

15歳だった2007年にテレビ東京系ドラマ『チョコミミ』で俳優デビューしてから16年近くたち、今は30歳の大人の落ち着きを感じさせる剛力彩芽。多くのドラマや映画で活躍し、さまざまな人生経験も積み、ますます輝きを増しているように感じる。剛力にこれまでの俳優人生を振り返ってもらい、今後の生き方、結婚観も聞いた。

生き方、結婚観を語った剛力彩芽【写真:荒川祐史】
生き方、結婚観を語った剛力彩芽【写真:荒川祐史】

「ここを乗り越えたら新たな魅力をお見せできるかもしれません」

 15歳だった2007年にテレビ東京系ドラマ『チョコミミ』で俳優デビューしてから16年近くたち、今は30歳の大人の落ち着きを感じさせる剛力彩芽。多くのドラマや映画で活躍し、さまざまな人生経験も積み、ますます輝きを増しているように感じる。剛力にこれまでの俳優人生を振り返ってもらい、今後の生き方、結婚観も聞いた。(取材・文=中野由喜)

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「あらためて30歳になって感じるのは、10代、20代で本当にいろんなことをやらせていただいたということ。いろんな役……主演、ヒロイン、大事なポジションを任せていただけて、いろんなキャラクターを作っていただきました。とても貴重な時間を過ごさせてもらえたと思っています。今は労働環境の在り方などが厳しくなっていますが、私が20歳前後の時は今よりも少しゆるい時代で、すごく忙しかったです。でも、あの時代にお仕事をできたのは、いい時を過ごしたと思えるんです。若い20代前後の時に頑張れたからこそ、その後、ずっと元気でお仕事をやってこられたと思っています。今、同じようにと言われても無理ですが(笑)」

 若い時に超多忙な仕事生活だったが、いろんな経験をさせてもらえたことに感謝。そのおかげか、今、当時とは違うと感覚が生まれたと明かしてくれた。

「今、お姉さんというか、少し大人の立場になったと実感することがあります。いい意味で力を抜ける場所を作れるというか、メリハリをつけられるポイントが分かるようになった気がしています。若い時にただひたすら突っ走る時代を経験させてもらったからこそ、感覚で分かるようになったのかもしれません。今、若い子を見ると、『頑張れ』『何かあったら言うんだよ』と思ってしまいます。私の先輩もそうした目で私を見てくださっていたと感じますし、同時に私もお姉さんになったのかな? とすごく思います」

 では、30歳になった今、どんな仕事の仕方をしていく意向なのだろうか。

「代表作と言われるもの、剛力彩芽と言えば、これだよねという作品を30代で作りたいです。本当は30代までにというのが目標でしたが……。でも、まだまだ、やったことのない役はたくさんあると思うので、ビビらず、恐れず、いろんなキャラクターの役に挑戦して行きたいと思っております」

 前向きな姿勢、表情、体全体から強いパワー、エネルギーを感じる。芝居に感じる魅力をあらためてたずねた。

「普段の生活では絶対になれない人になれることはもちろんですが、昔、私、自分の言葉で表現することが苦手だったんです。お芝居は人の言葉を借りて自分がその発信者になりきってその言葉を通して気持ちを伝えることができます。この1、2年前から自分の言葉でもきちんと伝えたいという自分がやっと出てきました。だからこそ芝居をする上で自分自身も変わっていくんじゃないかなという気もしています。自分の言葉が出てきたからこそ、役への向き合い方も今、少しずつ変わってきている気がしています。ここを乗り越えたら新たな魅力をお見せできるかもしれません」

 人としてはどういう生き方をしていきたいのか。

「何事も楽しんでいる人はすてきだなと、魅力的だなと思います。私も何事も楽しみたいと思います。世の中はコロナ禍でいろんな制限があって人と人が簡単には会えない時代を経験しました。だからこそ人と人のコミュニケーションとか、伝えることを大事にして生きていきたいと思います。あとは、いつも寝る前に『今日も楽しかった』と思って眠る自分でいたいと思っています」

理想の家庭、理想の男性についても明かした【写真:荒川祐史】
理想の家庭、理想の男性についても明かした【写真:荒川祐史】

理想の家庭は剛力家「家族の仲がいいんです」

 結婚観はどうだろう。

「憧れはありますし、子どもが欲しいという気持ちはもちろんありますが、時代は変わってきていると感じていて、ある意味、決まった形にとらわれる必要はないと思っています。私の母は24歳で結婚しているので、昔、私も25歳までに結婚しよう、母親と同じ道をたどりたいという夢もありました。でも、いざ私が24歳になった時『え、私まだ全然、子ども』と思いました。母は25歳で姉を産み、27歳で私を産んでいますが、いざ30歳になっても自分はまだ子どもだなと思っています。そういうタイミングになれば覚悟が決まるのかもしれませんが、いつまでたっても子どもの自分が結婚なんてできるのかなと思います。今は自由な時代ですし、結婚がゴールではないし、身近な人を見ても結婚は楽しいだけじゃなく、大変なこともあると思いますし(笑)。でも夢は膨らみます。自分ならこういう生活なら楽しそうだなと」

 では理想の家庭はどうか。

「剛力家が理想です。家族の仲がいいんです。両親ももちろんすごく仲がいいです。あと、実家にはよく人が集まる家なので、私もそういう家にしたいなと思っています」

 仲良し家族が理想。では理想の男性も気になる。

「一緒にいて楽しい人です。些細なことでも笑い合える、楽しい人は素敵だなと思います。なので、結婚をいつまでにというのは、今はありません。タイミング、出会いを楽しみに待っていたいですね」

 自分はまだ子どもだというが、大変な子育ての経験とともに幸せも与えてくれる子どもが親にしてくれるのでは、と話してみた。

「実は同じことを母がよく言ってくれます。姉を産んだ時、お母さんも『お母さんとして0歳だったから』と。一緒に育っていくので無理してお母さんになる必要はないんだよと言ってくれます。そもそも、母は『私は大人げない大人になりたい』とずっと言っています。だから私とずっと対等に向き合ってくれています。だから好きな物を絶対に譲ってくれないんです(笑)。子どもみたいです。ある意味、私の方が母より大人かも。そういう関係性を子どもができたら築きたいです。私も子どもと張り合っている親になるのかな(笑)」

□剛力彩芽(ごうりき・あやめ) 1992年8月27日、横浜市生まれ。07年テレビ東京系ドラマ『チョコミミ』で俳優デビュー。11年のテレビ東京系『IS~男でも女でもない性~』でドラマ初主演。そのほか13年放送のNHKの大河ドラマ『八重の桜』、フジテレビ系『ビブリア古書堂の事件手帖』など人気作に出演。舞台は16年『祇園の姉妹』、21年『2つの「ヒ」キゲキ』。映画は13年公開の『清須会議』、14年『黒執事』など。現在、フジテレビ系『奇跡体験!アンビリバボー』のMC。163センチ、血液型O。

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