柳葉敏郎、36年ぶりに朝ドラ出演 23年度後期『ブギウギ』でヒロインの父親役「喜びとワクワク」

俳優の柳葉敏郎が2023年度後期連続テレビ小説・第109作『ブギウギ』で、趣里が演じるヒロインの父親役として出演することが2日に分かった。柳葉の朝ドラ出演は『都の風』以来、36年ぶりとなる。併せて、新たなキャストとして水川あさみ、翼和希、清水くるみ、片山友希、伊原六花、菊地凛子の出演が発表された。

連続テレビ小説『ブギウギ』に出演が決定した柳葉敏郎
連続テレビ小説『ブギウギ』に出演が決定した柳葉敏郎

趣里がヒロイン 水川あさみと夫婦役に

 俳優の柳葉敏郎が2023年度後期連続テレビ小説・第109作『ブギウギ』で、趣里が演じるヒロインの父親役として出演することが2日に分かった。柳葉の朝ドラ出演は『都の風』以来、36年ぶりとなる。併せて、新たなキャストとして水川あさみ、翼和希、清水くるみ、片山友希、伊原六花、菊地凛子の出演が発表された。

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 本作は、大阪の下町の銭湯の看板娘として育つ花田鈴子がヒロイン。小さな頃から歌って踊るのが大好きで、道頓堀にある梅丸少女歌劇団(USK)に入団する。やがて、歌の才能を発揮し始めた鈴子は、歌手の道を歩み始め、戦後のスターとなっていく生涯を描く。実在の人物である笠置シヅ子さん(1914~85年)をモデルに、波瀾万丈の物語をフィクションとして大胆に再構成する。

 このたび、鈴子の両親、歌劇団で出会う仲間たち、生涯のライバルを演じる出演者が発表となった。翼と清水は朝ドラ初出演となる。

 柳葉は鈴子の父・花田梅吉を演じ、水川は鈴子の母・花田ツヤ役を務める。また、鈴子が青春時代を過ごし、歌手への第一歩を踏み出す梅丸少女歌劇団(USK)の仲間たちとして、翼、清水、片山、伊原が出演する。菊地は鈴子の生涯のライバルとなる歌手・茨田りつ子を演じる。

 今回発表されたキャストの起用について制作統括の福岡利武氏は「すばらしいキャストの皆さんをお迎えすることができ、ウキウキ・ワクワクが止まりません! ヒロイン鈴子を見守り応援する両親は、柳葉敏郎さんと水川あさみさん。愛情豊かな凸凹夫婦を、ユーモアたっぷりに表現していただけると思いオファーしました」とコメント。

 続けて、「鈴子が青春時代を過ごし、歌手への第一歩を踏み出す梅丸少女歌劇団。翼和希さんは、USKのモデルであるOSK日本歌劇団で活躍するスターです。USKに“本物”の魅力を吹き込んでくれると期待しています。清水くるみさん、片山友希さん、伊原六花さんは、ミュージカルやダンスで活躍されている実力派。劇中の芝居もダンスも、どちらとも高いレベルで魅了してくれると思います。鈴子のライバル・茨田りつ子は、この物語の大きな軸の一つです。二人は互いに意識しあい、成長していきます。菊地凛子さんは、りつ子を、厳しくもいとおしく演じてくれると思います。歌声にもご注目ください!」と期待を明かした。

 さらに、脚本に足立紳氏のほか、櫻井剛氏も加わることも発表された。

水川あさみ「豪快で派手な母ちゃんですが…」

 出演者のコメントは下記の通り。

○柳葉敏郎
「朝ドラは36年ぶりです。前回は右も左も分からない時ですべてが新鮮でした。あの時と同じ大阪で、また違った新鮮さを感じられる喜びとワクワクでいっぱいです。梅吉は本当にピュアで人間らしさがあふれていて、たとえつまずいてドジを踏んだとしても、人の愛があるオヤジです。気取らずに、皆さんが素直に受け入れていただけるようなオヤジになりたいと思います」

○水川あさみ
「きっとヒロイン鈴子の人格形成に影響を与えたであろう母のツヤを演じることになりました。ガハハと大きな口で笑い、人情味あふれる、懐の深い、豪快で派手な母ちゃんですが、ツヤの中にある繊細な葛藤も映し出せたらと思います。脚本家の足立さんと、またご一緒出来る事もうれしく、足立さんの描くツヤの台詞(せりふ)がスーっと体に染み込んできます。ブギウギにふさわしいスタートを走り出せるよう、ツヤに没頭する日々を、心ズキズキワクワク楽しみたいと思います」

○翼和希
「『ブギウギ』というNHKの連続テレビ小説で橘アオイというお役をいただき、大変光栄です。私は、ヒロインのモデルである笠置シヅ子さんが在籍されていた劇団に所属しています。紆余(うよ)曲折の歴史の中、大阪生まれのこのレビューのともし火を絶やしてはならないという皆様方の熱い思いに支えられ、昨年創立100周年を迎えた弊劇団に入団して10年。今、自分の内にも笠置さんをはじめとする先輩方の魂が、たしかに息づいているのを感じています。決して華やかなだけではない、強さや激しさ。どんな苦難の時も、愛してやまない歌や踊りの力で正面から立ち向かうたくましさ。そして大阪ならではの朗らかさ。橘アオイというお役を通して、ご覧いただく皆様に、この魂を感じていただき、たくさんの元気と笑顔と勇気をお届けする一助となれますよう、技芸を尽くし、精一杯つとめてまいります」

○清水くるみ
「わたしは小さい頃に『てるてる家族』をみて、宝塚を目指そうと思ったことをきっかけに、今、この仕事をしています。なので、朝ドラに出演することは、自分の中で、ひとつの目標でもあり、今回決まった時はマネージャーさんと泣いて喜びました。わたしが演じるリリーは、あざと小悪魔女子で、ちゃっかりした子でもあるのですが、鈴子たちとの同期の絆や、ゆくゆくはトップになる子でもあるので、芸事への真剣さはしっかりとお見せできるよう、今までのミュージカルの経験も活かし、レッスンも頑張ります! 今回は以前ご一緒させていただいたスタッフさんも多く、既に準備段階からとてもアットホームなチームだと感じています。座長の趣里さんを中心に、みんなで支え合いながら、たくさんの方々に楽しい笑いを届けられる作品にできるよう、精進します!」

○片山友希
「10代の頃、大阪で芸能活動をしていました。なかなか思い通りにいかず、焦る気持ちを抑えきれないまま『べっぴんさん』のオーディションを受けた記憶があります。当時の監督に美代ちゃんという役をいただき2話出させてもらいました。その後、東京に行ってからあの頃の私を知る監督やスタッフの方に『オーディションに来た片山さんを覚えてるよ! 1人だけイライラしてた、だから決めたんだよ』と言われました。あれから7年たちました。焦る気持ちは原動力に変わり、いつかまた大阪制作の朝ドラに出たいと願っていました! ついに、その時がやってきました!みなさんと一緒に作品を作るのが楽しみです!」

○伊原六花
「京ブギウギの歌詞『ブギを踊れば世界は一つ同じリズムとメロディよ』が大好きです。身体ひとつで、つながれる踊りや音楽が大好きで、日本中に生きる活力を与えたパワフルな歌声、踊りと共にどんな人生があったのか、鈴子さんの人生に秋山として寄り添える事が今から楽しみです。一瞬たりともとどめておくことのできない舞台だからこその輝きを、大切に大胆にお届け出来たらなと思います。撮影は始まっていませんが、愛とエネルギーのあるチームに、すごくワクワクしています」

○菊地凛子
「当時の厳しい時代を生き抜いた表現者を演じられるこの機会に、心から感謝しております。モデルは淡谷のり子さん、私が幼い頃に見ていた彼女は、強さとはかなさを合わせ持った少女のような方だった印象があります。彼女の生き様を体現できる機会に巡り会えたことの喜びに浸っております。今から、この魅力あふれる世界に飛び込む事が楽しみでなりません。趣里さん演じる鈴子さんの大きな旅を近くでみられるこの時間を大切に過ごしたいと思います! 不器用な私ですが、どうかみなさんに応援してもらえるように、精一杯頑張りたいと思います。そして、少しでも、自分が思いもよらない、すてきな時間に出会えますように。どうぞ、皆さんよろしくお願い致します!!」

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