「養生テープの好きなところ・嫌いなところ（改善してほしい）教えてください」。はがしたあとが残りにくいという特性を持つ緑色の養生テープ、「パイオランテープ」の公式アカウントが投稿した商品に関する質問が、SNS上で話題を集めている。いったいどんな回答が寄せられたのか。パイオランテープを製造するダイヤテックス株式会社に聞いた。

　今月12日、パイオランテープ公式が行った冒頭の投稿は、16日時点で4300件を超えるリツイート、2.1万件のいいねが寄せられるなど大きな話題に。閲覧数は316万件を記録している。

　投稿には、「ステージなどでバミるのと、ケーブルの養生（出演者が足をひっかけないようにもする）ために使っています」「イベント出展の際に、待機列整理用で床にはってつかってます。黄色とかオレンジがあるといいなと思ってます！！」「手で簡単に綺麗に切れる・はがれにくい・文字も描ける…好きなところだらけでした」「付かず離れずな素敵な距離感。軽い気持ちで扱っても付箋よりもしっかり仕事してくれるところ。ガムテームよりも身近に働いてくれる感じ。好きなとこしか出てこなかったです…」と、舞台関係者やイベント関係者などを中心に公式アカウントからも多くの声が寄せられている。

　今回の投稿に込めた意図について、ダイヤテックスの担当者は「フォロワーさんとの交流の一環で、不満に思っていることや意見を聞いてみたい（新商品や改良の参考とする為）というのが理由です。ご意見をいただくツイートに対し、まさかの反響の多さにとても驚いております」と説明。

　主な改善点については「テープを切ったときに端っこの経糸（たていと）が一本糸が切れずに残ってしまうことを改善してほしい」「テープを横だけではなく、縦にも切れるようにしてほしい」「テープに等間隔にメモリを印字してほしい」などの回答が中心だったといい、意外なところでは「テープの匂いが気になる」「テープを展開する時の音が気になる」といった声も多く寄せられたという。

　今後の改善予定について、「いただいたご意見の数が想像超えて多いので、一度まとめて社内で議論したいと思います」と担当者。思わぬ反響を受け養生テープが画期的な進化を遂げるか、注目だ。