「デカすぎる!」アルファードを大改造 全長6.6メートルの“モンスター”に驚愕

トヨタの30型アルファードを大改造したカスタムカーが東京オートサロン2023(千葉・幕張メッセ)に登場し、話題を集めている。

日本自動車大学校のブースに登場した「NATSアルファード・スーパーデューリー」【写真:ENCOUNT編集部】
日本自動車大学校のブースに登場した「NATSアルファード・スーパーデューリー」【写真:ENCOUNT編集部】

アルファードのリアを切断 ハイラックスをドッキング! アメリカンサイズに

 トヨタの30型アルファードを大改造したカスタムカーが東京オートサロン2023(千葉・幕張メッセ)に登場し、話題を集めている。

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 全長約4.95メートル、幅1.85メートルのアルファードが、同6.6メートル、同2.4メートルに巨大化している。

 製作したのは、日本自動車大学校3年生の14人の生徒たち。班長を務めたカスタマイズ科の山梨海都さんは「もともと自分たちの班はアメ車が好きな人が多くて、アメリカントラックを意識して迫力あるものを日本の車で作れたらなと思いました」と紹介した。

 アルファードはリアのドアの後ろから切断。そこにトヨタのハイラックスの荷台を取りつけている。「後ろのタイヤの部分はアルファードのままスライドさせています」という大がかりなカスタムだ。

 昨年7月から作業を開始し、完成したのは東京オートサロン開幕前日の1月12日の朝というギリギリのスケジュールだった。「最後は内装もそうなんですけど、リアのフェンダー、はみ出している部分を作りました。アメ車のデューリートラックというものがあるんですけど、本来後ろはダブルタイヤのトラックなんです。それを意識してタイヤは1本なんですけど、太いタイヤを履かしています」。通常サイズの2倍の太さのタイヤを装着している。

 内装は「エグゼクティブラウンジというアルファードの上級グレードの内装がそのままで、後ろにスピーカー(ウーハー)がついています」。

 最も大変だったのは、ドアの改造で、「(車体を)伸ばすのも大変だったんですけど、ドアの開き方がもともとスライドドア。スライドドアはレールがどうしても必要で、レールの部分が荷台に引っかかってしまうので、それを解消するために観音開きに変更する作業がすごく大変でした」と、振り返った。

リアはトヨタのトラック・ハイラックスと合体している【写真:ENCOUNT編集部】
リアはトヨタのトラック・ハイラックスと合体している【写真:ENCOUNT編集部】

今後はナンバー取得 3月に卒業旅行へ 日本自動車大学校の慣例

 授業として製作を続け、12月からはほとんどすべての時間を作業にあてた。「12月くらいから土日も学校に行っている形でした。年末年始は31日と1日だけ休みという感じです」。手間暇かけて仕上げただけに、達成感もひとしおだ。最初に描いたイメージスケッチどおりのデキといい、「すごく満足度は高いです」と、笑顔を浮かべた。

 周囲の評判も上々で、「学校のYouTubeだったり、先生がインスタで発信しているのを見て会場に来てくれた方がいますし、ニュースでも取り上げてくれているので反響があります。インパクトのある車なので『デカすぎる!』と言われますね」と山梨さん。

 今後は、「これから車検を通すために、授業の一環として整備する形になります。車検を通った後、3月あたりに自分たちの作った車で卒業旅行に行く予定です」。日本自動車大学校の恒例の行事で昨年は千葉を1周した。生徒たちにとっては格別な思い出となりそうだ。

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