【RIZIN】4年連続「M-1」1回戦敗退のベイノア「ウエストランドさんのように勝利をつかみたい」

格闘技イベント「湘南美容クリニック presents RIZIN.40」(ABEMA PPVで全試合を完全生中継)は大みそかにさいたまスーパーアリーナで開催される。宇佐美正パトリック(バトルボックス)と対戦する“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)が試合直前インタビューに応じた。

“ブラックパンサー”ベイノア【写真:山口比佐夫】
“ブラックパンサー”ベイノア【写真:山口比佐夫】

「これ空手だったのか?」と思わせる試合を約束

 格闘技イベント「湘南美容クリニック presents RIZIN.40」(ABEMA PPVで全試合を完全生中継)は大みそかにさいたまスーパーアリーナで開催される。宇佐美正パトリック(バトルボックス)と対戦する“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)が試合直前インタビューに応じた。

 お笑いの“格闘技”「M-1グランプリ」には2017年から5年連続で出場しているベイノアらしい会見だった。

 試合前の心境を聞かれると「ついに来たな。時はきた! それだけです」と闘魂三銃士・橋本真也さんの放った名セリフを返す。自身が選ばれた意味を「“押忍”が足りないということですかね。尊敬、感謝、忍耐が軸と言われていますけど。“押忍”を欲してたんじゃないですかね。RIZINさんも」と真面目な顔で口にした。

 昨年大みそかは武田光司と対戦。2Rに腕ひしぎ十字固めを極められ敗戦している。2年連続の参戦について「大みそかに試合をやって年を越したいという思いで格闘技をやってきました。ある意味、その夢が1つ去年はかなった。ただけがをして年を越すという状況になってしまったので、出場して満足じゃなくて勝ちたいな。大みそかに勝つことを目標にこの1年やってきましたので」と明かした。

 会見から敵意をむき出してきた宇佐美の印象を問われると「アマチュアボクシングのエリート。打撃は過去のレコードから見ても素晴らしいものがあります。でもちょっと“押忍”ではない。そこは会見では感じられなかったです」と表情を曇らせる。

 温厚なベイノアが怒りをあらわにするのかと思われたが次の瞬間に「今回僕、米国枠なんですね! 後から見て気が付いたんですけれど。僕が外敵みたいな感じになってます? 大丈夫ですか? こんな日本語でしゃべって。日本対アメリカみたいな構図で僕が海外勢という感じになって、パトリックはジャパニーズになってましたけど。事情があったんですね」と会場を笑わせた。

「M-1」では19年から4年連続で1回戦敗退。18日に行われた決勝について問われると「僕が語って大丈夫なのか……。大御所の方たちが審査だなんだでたたかれてますけど、僕が語っちゃダメでしょ絶対」と言いながらも「非常にレベルが高くて面白かったです。刺激になりましたとかそんなことも言えないですよ。特にウエストランドさんはそれこそ悔しさをバネに優勝をつかみ取ってるわけですから。そういう意味では格闘技に通ずるものもある。ウエストランドさんのように僕も勝利をつかみ取りたいなと思います」とうなずく。

 キックボクシング興行「RISE」ではMCのうまさも話題になった。今後MCの仕事も増やしていくのか言及した。

「僕、ファイターではあるんです。一時ファイターであることを忘れられそうになって、MCをたくさんやらせていただきました。それで場数を踏んで少しずつ慣れてきた感じはあります。格闘技と並行してMCの方も頑張っていけたらなと思っております。ここで負けてしまったら本業がMCになりかねないので(苦笑い)」

 1年ぶりの再起戦。「これ空手だったのか?」と思わせる試合をするというベイノア。なかでもグラウンドの展開で見せるという空手にも注目が集まる。

 笑いの多かった会見の最後にベイノアが宇佐美に勝っている部分を強調する。それは「格闘技を好き」という純粋な気持ちだった。尊敬、感謝、忍耐がつまった“押忍”を相手にたたき込む姿を期待したい。

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