フリーアナで、4歳の長女と2歳の長男の母でもある吉田明世（34）は、TOKYO FMで2番組のパーソナリティーを担当し、多忙な毎日を送っている。多忙なタイムスケジュールをこなす方法は？（取材・文＝平辻哲也）

　タレントのユージとともにパーソナリティーを務める「ワンモーニング」（月～金曜、午前6～9時）と稲垣吾郎がパーソナリティーの「THE TRAD」（月、火曜、午後3時～4時50分）でアシスタントを務める。そんな多忙な毎日を送る中、初めての絵本「はやくちよこれいと」も出版したスーパーウーマン。一体、どんな毎日を送っているのか。

「今は5時に局入りですが、最初の1年間は4時半入りでした。寝るのは、子どもたちを寝かしつけてからなので、遅くなると、9時半とか10時。4時に起きるので、6、7時間は寝ていますので、意外と健康的な生活ですよ。大学生の頃からアルバイトをいろいろして、自分でスケジュールを組み立てるのは好きだったんですけれども、今は夫と二人三脚で子育てし、チームとして頑張っているのが大きいですね」

「はやくちよこれいこ」の共著者である夫カタスケさんは大手広告代理店勤務。「深夜まで部屋でプレゼンの資料を整理して、やっと寝られるというときに、私が出かけるんです。子どもたちがそのまま寝ていたらいいんですけど、私の出かけるタイミングで起きてしまうこともあり、寝かしつけながら、気づけばそのまま起床時刻ということも珍しくないですね。精神的にも負担は大きいと思います。でも、夫は『子どもたちとこんなに一緒にいる時間ができて、うれしい』と言ってくれて、本当にありがたい限りです」

　TBS時代はバラエティーや「サンデージャポン」などの情報番組を担当していたが、2019年のフリー転身後はラジオ出演が主戦場になっている。テレビとラジオの違いをどう感じているのか。

「どちらも大好きでそれぞれ魅力があります。テレビでは自分の話をする機会って、あんまりなかったんですね。フリーランスになってから、番組にゲストで呼ばれることもあるのですが、当初は自分の話をするのにすごく苦労しました。ラジオはよりパーソナルな部分が出るので、包み隠さず自分の性格もリスナーさんに伝わっていますし、毎日、生放送を担当させてもらえるようになって、より仕事が好きになりました。TBSにいた頃はニュースを読んだことがあまりなかったんですけども、今は毎日読んでいます。毎日、新人のような気持ちで臨ませてもらっています。本当にいくつになっても勉強だなと思います」

　保育士、絵本専門士の資格だけではなく、学生の頃に漢字検定2級・ニュース検定2級・秘書検定2級を持つなど勉強熱心だが、さらにピラティスのインストラクターの勉強もしている。

「2年前に息子が生まれた後、始めたのをきっかけに、すごくハマってしまったんです。私がピラティスで心も身体もより健康に近づいたので、家族や周りの人も健康にしたいな、と。ピラティスの資格にはマットとマシンがあるんですけど、今はマットの資格を取得中なので、来年のどこかでマシンの資格にも挑戦できたら。いつかピラティス教室を開き、絵本をいっぱい置いてお母さんにもピラティスに来てもらって、子どもたちにも絵本を読み聞かせできたらいいな」

　それにしても、飽くなき好奇心の持ち主だ。

「自分でも、こんなに学ぶことが好きだったという自覚はあまりなかったんですね。学生の頃も、特に夢も、やりたいことが明確なタイプではなかったんです。でも、自分が興味あることを勉強し始めたり、一歩足を踏み出すと、こんなにも世界は広がる。これは、社会人になってから、特に実感していますね」

　子育てにも充実感を感じている。「私が3人きょうだいなので、元々3人は欲しいと思っていたんです。でも、子どもを育てながら、働くのは1人で頑張ろうと思ってもできないこと。夫や誰かの協力があってこそ。それでも、やっぱり、子どもはかわいい。2人目の息子が成長して、娘とやりとりしているところを見ると、本当にほほ笑ましい。人数が増えれば、増えるほど大変にはなると思うんですけれども、家族のチームワークはより増していく気がするので、夫とも、『もしご縁があったらうれしいね』と話しています」。子どもの存在が吉田の原動力になっている。

□吉田明世（よしだ・あきよ）1988年4月14日、東京都出身。2011年TBSにアナウンサーとして入社。19年フリーアナウンサーとなり、現在はラジオパーソナリティー・テレビ・イベント出演・モデルなど、多彩に活躍。プライベートでは2児の母。2020年に絵本専門士の資格を取得。保育士の資格も持つ。ほかの資格は漢字検定2級・ニュース検定2級・秘書検定2級。趣味：旅行・ドラマ鑑賞・アプリ漫画鑑賞・娘を寝かしつけたあとのネットショッピング。