神社の御利益目当てに悪質マナー違反 境内にテント設営 参拝者「欲望が凄すぎ」とあきれ

人気店の前や、テーマパークでの乗り物待ち、イベントなど、日常の中で行列に並ぶ機会は少なくない。同じ目的を持つ者同士、ルールを守りたいものだが、未明から雨が降っていた冬至の日。朝5時から授与が始まったお守りを求める人たちの中に目を疑うような迷惑行為をする人の姿があった。ツイッター上で、拡散された写真には神聖な仏閣の中にある授与所の中にテントを張って並ぶ人の姿が。参拝者からの報告で事実を知った東京・新宿区西早稲田の穴八幡宮の担当者は「境内でのテント設営は一切許可をしません。さすがに非常識極まりない行為であり正気を疑うものであると感じます」と困惑している。

穴八幡宮の公式ツイッターのスクリーンショット【写真:ツイッター(@anahachiman)より】
穴八幡宮の公式ツイッターのスクリーンショット【写真:ツイッター(@anahachiman)より】

神社の注意喚起を無視 警備員にも暴言か

 人気店の前や、テーマパークでの乗り物待ち、イベントなど、日常の中で行列に並ぶ機会は少なくない。同じ目的を持つ者同士、ルールを守りたいものだが、未明から雨が降っていた冬至の日。朝5時から授与が始まったお守りを求める人たちの中に目を疑うような迷惑行為をする人の姿があった。ツイッター上で、拡散された写真には神聖な仏閣の中にある授与所の中にテントを張って並ぶ人の姿が。参拝者からの報告で事実を知った東京・新宿区西早稲田の穴八幡宮の担当者は「境内でのテント設営は一切許可をしません。さすがに非常識極まりない行為であり正気を疑うものであると感じます」と困惑している。

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 穴八幡宮では毎年12月22日に「冬至祭」を行っており、この日から翌年の節分までの期間「一陽来復(いちようらいふく)」のお守りと御札が参拝者に授与される。御札は冬至、大みそか、節分のいずれかの日の翌日深夜0時に、恵方を向くように自宅の壁か柱に貼ると金銀融通の御利益があるとされ、毎年初日は数時間待ちの行列ができている。

 写真が撮影されたのは、神社の北参道にある社務所の中。投稿した男性は「テントやレジャーシート、キャンプ用の椅子など場所を占拠する物をたくさん見かけた。また自分の前後では文句しか言わない人たちが居たりとか、朝開門前に来たのは少し失敗かも。目的が金銭融通のお守りなだけに、来てる人の欲望が凄すぎてマイナスの気を浴び過ぎた。。。」と閉口。午前5時の開門後も、御札を求める人が押し寄せ誘導に苦戦する警備員に対し「仕事できない奴がいるもんだ」と罵倒する人もいたと振り返っている。

 穴八幡宮では、20日の夜から公式ツイッターで「深夜からお並びになられる方もいらっしゃると思いますが道路上に椅子を展開する、大きな声で会話をすること、ゴミの散乱等が無いよう重々お気をつけください」などの注意喚起を促す投稿を実施。しかし22日の朝、参拝者からルールを逸脱した人がいたことを聞き、同日午前7時過ぎに「穴八幡宮として、境内でのテント設営は一切許可をしません。流石に非常識極まりない行為であり正気を疑うものであると感じます。我々も参拝者の方からご報告いただいた際には全く寝耳に水な話でした。今後、再発が無い様に徹底して参ります。ご迷惑おかけ致しまして申し訳ございません」と投稿。混乱を防ぐことができなかったことを謝罪している。

 状況を知った参拝者からは「そんなマナー違反!? してまでお守り拝受してもご利益ないでしょう…」とあきれ声も。「冬至から節分まではお忙しいと思いますが、応援しております。寒い中ご対応大変だと思いますが、皆様ご自愛くださいませ」と励ます声も寄せられた。

次のページへ (2/2) 【写真】穴八幡宮で来年2月3日まで授与されている御札
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