3年がかりで妻を説得、世界限定「日本に約20台」の希少ポルシェ “DIYカスタム”に驚嘆

妻を3年がかりで説得して手に入れた、そこまで欲しかった1台とは? 整形外科医の男性は、貴重な「ポルシェ 911 50周年記念モデル」の持ち主だ。メモリアルイヤーの2013年に発売となり、しかも、生産台数は全世界で1963台限定。ナンバーも「1963」。自らこだわりの“DIYカスタム”で、自慢の愛車に磨きをかけている。

「ポルシェ 911 50周年記念モデル」は存在感抜群だ【写真:ENCOUNT編集部】
「ポルシェ 911 50周年記念モデル」は存在感抜群だ【写真:ENCOUNT編集部】

妻はまさかのアウディ好き「ほとんどポルシェには乗らなくて…」

 妻を3年がかりで説得して手に入れた、そこまで欲しかった1台とは? 整形外科医の男性は、貴重な「ポルシェ 911 50周年記念モデル」の持ち主だ。メモリアルイヤーの2013年に発売となり、しかも、生産台数は全世界で1963台限定。ナンバーも「1963」。自らこだわりの“DIYカスタム”で、自慢の愛車に磨きをかけている。

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 この1台は発表を予測してずっと狙っていた。納車は発売翌年となったため、14年式になる。自身初のポルシェだ。通し番号は「1527」で、右ハンドル仕様だ。「日本に20台ぐらい入っていると聞いています」というから、希少性に驚きだ。

 根っからのドイツ車好き。これまでにBMW、フォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツに乗ってきた。同じドイツ車の中でも、ポルシェは昔からの憧れの的だった。自身と同じ「1963年」に生まれたと知ってから、一気に“ポルシェ 911”に目覚めた。

 周年記念のモデルが出ることを見込み、アウディ志向の妻に、なんとかポルシェをアピールする作戦に打って出ることに。

「家の中で、目に付くところに、ポルシェのミニカーを置き、パソコンのデスクトップをポルシェにして、さりげなく、ポルシェの雑誌もね。だんだん濃度を濃くしていって…。最後は50周年記念モデルの発表時に、パソコンの画面を見せて、買いたいと伝えたんです」

 伝え続けた熱意が功を奏し、了承は得られた。そこで、かけられた言葉は…

「『一生乗れ』と言われました(笑)。そんな約束をしまして」

 念願の愛車はお気に入りポイント満載だ。復刻したカラーリングというガイザーグレーメタリック。クールなデザイン。おしゃれな内装も大のお気に入りだ。

「当時の柄の千鳥格子のシートがいいんですよ。メーター類の緑色の表示に銀の針も復刻しているんです。この特別な内装は他にないです」

 そして、自らあちこちに“DIY”で磨きをかけている。内装のリアのスペースに、「ナローのグリル」を取り付けて、レトロな雰囲気を出している。センスあふれるインテリアのアクセントに、カーイベントでは、若いポルシェ愛好家の注目を集めた。

 外装も自慢だ。赤色の純正のデカールを取り寄せ、ボンネットから屋根部分に、2本線を自ら貼り付けた。ひと際目を引く、ひと味違うエクステリアだ。それに、ヨーロッパ仕様のナンバープレートを個人輸入して装着している。極め付きは、エンブレム。「クレストは実は、交換しているんです。初期のデザインで、ヘリテージバージョンにしているんですよ」と教えてくれた。

 ところで、普段使いや通勤には、妻が好きなアウディに乗っている。「妻はほとんどポルシェには乗らなくて…。妻はあきれてますね」と苦笑い。それでも、ポルシェのパーツを何か少しでも変えると、「妻は車やパーツに詳しいので、すぐ気付くんですよ」という。

 今年、還暦を迎えるにあたり、1つの夢を膨らませている。「60周年ですし、還暦ですし、真っ赤に塗り替えられたらいいんですけどね」。愛情を込めて、これからも大事に乗っていくつもりだ。「かっこいいことを言うと、これからの人生、こいつと一緒に年を重ねていけたらと思っているんです。これ以上のものはないと思うので。まあ、買い替えられないですし(笑)」。ほっこりするオチを付けてくれた。

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