南沙良“パワーの源”は一人焼き肉…主演映画「無限ファンデーション」撮影秘話
人前でうまく言葉が話せないヒロインを好演した「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」(2018/湯浅弘章監督)でブルーリボン賞を始め数多くの新人賞を受賞し、注目の女優・南沙良(17)が新作映画で即興芝居に初挑戦した。シンガーソングライター西山小雨の楽曲「未来へ」を原案にした「無限ファンデーション」(8月24日公開/大崎章監督)だ。映画界注目の若手演技派の素顔とは。80年代アイドル好き、一人焼き肉……と意外な一面を見せてくれた。
単独インタビュー 服飾デザイナーを志す女子高校生役で即興芝居に初挑戦
人前でうまく言葉が話せないヒロインを好演した「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」(2018/湯浅弘章監督)でブルーリボン賞を始め数多くの新人賞を受賞し、注目の女優・南沙良(17)が新作映画で即興芝居に初挑戦した。シンガーソングライター西山小雨の楽曲「未来へ」を原案にした「無限ファンデーション」(8月24日公開/大崎章監督)だ。服飾デザイナーを密かに志す女子高校生のヒロイン・未来が、デザイン画の腕を見込まれ、舞台の衣装デザインを手掛けるようになる……というストーリー。映画界注目の若手演技派の素顔とは。80年代アイドル好き、一人焼き肉……と意外な一面を見せてくれた。
――「無前ファンデーション」は全部即興。すごい映画です。
「最初、即興でお芝居……映画ってどうやるんだろうって思っていました。でも、楽しみでしたね。台本はなく、あらすじみたいなのだけあって、リハーサルが1、2回あって、その時に全体の流れだけを説明していただき、あとは即興で演じるという感じでした」
――即興では事前の役作りもできないですね。どんなふうにアプローチしましたか。
「未来って女の子が、自分とすごく重なっていたので、何か特別なことはしなかったです。私も洋服を作ったりするのですごく好きで、自分の中に思ったことをしまいこんでしまうところが重なりました。リハーサルの時に、少しだけエチュードみたいな感じでやったんですけど、あまり作り込まずに入って、後はどうにかなるか、と」
――撮影はどんな感じでしたか。
「去年の8月、群馬で1週間行いました。すごく暑かったです。結構詰め詰めのスケジュールでした。ほぼ順撮りなんですけど、何をどう自分の中で出したかわからない時があって。その時は少し大変でした」
――未来役は自分自身を出しているところもあるんでしょうか。
「即興のお芝居でしたが、相手からもらったものを自分の中にしまって自分の中から出てくる言葉が多分未来の言葉なのか、自分の言葉なのかあんまりよくわかってないんですけど、でも自分の中から自然に出てきた言葉だったので、どうなんですかね」
――結末は決まっていましたか。
「決まっているようで決まっていなくて、みんな、モヤモヤしていました。最後のシーンもみんなでずっと話し合って、どうおちるのが一番しっくりくるのかを話し合ったりしていましたね」