秋の連休シーズンで、屋内外で食事のデリバリーを頼む人も多いだろう。ここのところ話題を呼んだのが、「宅配ピザの箱のごみの出し方」だ。お笑いコンビ「マシンガンズ」で、ごみ清掃員の滝沢秀一が自身のツイッターで、「ピザの箱は可燃ごみです」と注意喚起し、水に浸してボール状にする捨て方を紹介。大手宅配チェーンの「ドミノ・ピザ」の公式ツイッターも呼応した。実際の推奨方法について、ドミノ・ピザに聞いてみた。

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　マシンガンズ滝沢の投稿が反響を広げた。10月24日に、「ピザの箱は可燃ごみです。こういう感じでよくダンボールに混じってピザの箱が出されています。ピザの箱は油が付いているので再生できません。リサイクルに協力しようというお気持ちだけ受け取りますね！」と、ダンボールに混じった宅配ピザの空箱を写した写真を投稿。

　翌日には、「ピザの箱は水に浸すと捨てやすくなります。箱のまま袋に入れると角が袋を破くので、僕はお皿洗いの時に水に浸して、潰してボールにします。その後、ベランダで放置。乾いたら、可燃ごみに入れるとスペースを取らず快適です」と、有効な処理方法を提案した。5.8万件のいいねが集まっており、SNSでは、「こんないい方法があったとは恐れ入りました。いつもすごく勉強になります」「こりゃあ目からウロコ」「これぞ生活の知恵！勉強になりました」「即実践」などのコメントが寄せられた。

　この投稿に、ドミノ・ピザが反応。「ドミノからもおすすめです。ピザの箱の捨て方を動画でもご紹介してますので参考になれば幸いです…」などとつづり、2021年10月に「洗い物ついでにBOXを小さく畳む方法」としてアップした動画を添えた。シンクで洗い物をしながらピザの箱を水に浸して小さく折り畳む内容だ。

　ピザの空箱は、「古紙回収」だと思いがちだが、そうではないという。横浜市の公式HPを見ると、「汚れた紙（使用済みティッシュペーパー、ピザの箱など）」を挙げ、「次のものは、リサイクルに支障を来す可能性があるため、『古紙』としては出さず『燃やすごみ』として出してください」と説明している。他には、カップ麺の紙製容器、ヨーグルト・アイスクリームの紙製容器なども「燃やすごみ」に分類されると記載されている。

　それでは、ドミノ・ピザに気になる質問を聞いてみた。

　食べ終わったピザの箱は可燃ごみになっている理由については、「お召し上がりいただいた後のピザBOXには油分が付着しておりますので、可燃ごみ・燃やすごみとして、廃棄していただければ幸いです」と回答。

　改めて、可燃ごみとしての効果的な捨て方はどうなのか。「マシンガンズ滝沢様から、効率的にピザBOXを捨てる方法のご意見をいただけたこと、感謝申し上げます。当社ではかねてより、以下の方法を推奨しております。ピザBOXを水で濡らし、柔らかくなったBOXを手のひらサイズに丸めます。丸まったBOXを、ベランダやバルコニー等で乾かし、可燃ごみとして処分する。ピザBOXを水で濡らす手順では、洗い物と同時に行えば節水にもなるので、おすすめです」と教えてくれた。水を使えない場合は、「ドミノ・ピザでは、ピザBOX自体にも点線状の折り目目安線を付けており、小さく折りたたんで捨てることができるようにしております。ぜひご活用ください」とのことだ。

　環境配慮の取り組みも進めているといい、「ドミノ・ピザではピザBOXおよび、サイドBOXにFSC認証（森林認証制度）を取得しております。FSC認証とは、持続可能な森林活用・保全を目的として誕生した、『適切な森林管理』を認証する国際的な制度です。またプレミアムシェイクのカップには、再生ペット樹脂を使用しております。その他、木製のアイススプーンを使用する等、環境への配慮を行っております。他には、ピザの宅配に電動バイク、電動アシスト自転車の採用拡大を進めており、CO2削減に努めております。今後さらに、環境に配慮した取り組みを行ってまいります」としている。