声優・豊永利行、出演作品で中学時代の「ラブレター」思い出す 「とても甘酸っぱい思い出(笑)」

音楽と手紙で紡がれる、新しい形の「文通アイドルプロジェクト」として注目を集めている「Prince Letter(s)! フロムアイドル」。オリジナルソングに加えて、ポエトリーリーディング作品やボイスドラマなど、さまざまなコンテンツを人気声優たちが展開していく作品となっている。その中で鏑木シュウを演じる豊永利行に、収録の舞台裏や作品の魅力を明かしてもらった。(取材・文=高橋学)

インタビューに応じた豊永利行【写真:(C)フロムアイドル】
インタビューに応じた豊永利行【写真:(C)フロムアイドル】

「Prince Letter(s)! フロムアイドル」の魅力を聞く

 音楽と手紙で紡がれる、新しい形の「文通アイドルプロジェクト」として注目を集めている「Prince Letter(s)! フロムアイドル」。オリジナルソングに加えて、ポエトリーリーディング作品やボイスドラマなど、さまざまなコンテンツを人気声優たちが展開していく作品となっている。その中で鏑木シュウを演じる豊永利行に、収録の舞台裏や作品の魅力を明かしてもらった。(取材・文=高橋学)

「Prince Letter(s)! フロムアイドル」は、エリートアイドル育成機関・私立常和歌学園を舞台として、今回のストーリーライブに繋がる2ndでは放送部の「アオイ」と「ハルキ」を中心にストーリーが展開する。

 学園では「一切のインターネット使用禁止」という校則があり、アイドルたちが外部とやり取りできるのは「手紙」となる。物語の中でも手紙が重要な役割を果たし、アイドルたちと文通することができるキットが発売されるなど、新感覚のプロジェクトとして注目を集めている。

 そんなアイドルの中でも注目されているのが、豊永が演じる鏑木シュウだ。トップアイドルとして君臨する「柊虎」のメンバーで、気品あふれる立ち居振る舞いから「王子」と呼ばれている。

 豊永は作品への印象として「客層を絞らない、老若男女誰でも楽しめるコンテンツだと思っています」と話し、さらに「柊虎」で相棒となる鋳田須ナツトラを演じる増田俊樹については、「色々なコンテンツで共演しているのですが、二人でのユニットはやったことがないのでどういった形になるのか楽しみでした」と明かした。

 そんな増田との共同作業について、「ポエトリーリーディングなどを2人一緒に流れで歌いながら録っていたんですけど、増田くんは上手かったですね。ライブのような空気感は感じてもらえるのではないかと思います」と説明した。

出演する「Prince Letter(s)! フロムアイドル」を語る豊永利行【写真:(C)フロムアイドル】
出演する「Prince Letter(s)! フロムアイドル」を語る豊永利行【写真:(C)フロムアイドル】

 今回の作品で重要なコンテンツとなるポエトリーリーディングについては、「歌でもなく、ラップでもない感じで……。とはいえ、セリフのように韻をハメる部分はあるんです。ボクは子役として舞台に出させてもらっていたのですが、ミュージカルに近い感覚はありました。20代前半ぐらいまでは舞台に度々出演していたので、10年ぶりぐらいに同じ感覚を味わって、新鮮ではあるけどどこか懐かしく感じました」と明かした。

「Prince Letter(s)! フロムアイドル」の重要な鍵となる「手紙」について、豊永は「昭和生まれの人間なので、いまの10代の子達がLINEなどで便利に連絡する世の中で、あえて手紙に着目するのは素敵だなと思います」と話した。さらに、「レトロなものが流行ってきている印象を受けるので、手紙を使ってアイドルと実際に文通ができるという取り組みは運営さんがいいところに目を付けたなと思います(笑)。形に残るものは見返すこともできるのですごくすてきだと思います」と魅力を語った。

 また、自身の手紙に関するエピソードとして、「中学3年生の卒業式に、好きだった子にラブレターを渡したんです。手紙に『何時にここに来てほしい』と書いたのですが、結局来てくれなかったという、とても甘酸っぱい思い出があります(笑)」と、貴重な体験談を明かした。

 最後に、まだ作品を見ていない人たちに対して、「アイドルコンテンツはいっぱいあると思うのですが、その中でポエトリーリーディングという新しいものがあることが魅力だと思います。そして、実際のリアルタイムでも手紙のやり取りができるという2次元と3次元をつなぐコンテンツであり、ほかの作品にない楽しみがあります。どんな形から入っていただいても、ハマる要素があると思っています」と締めくくった。

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