母国で「負け犬」と誹謗中傷、RIZIN初参戦のライアン・カファロは「日本でキャリアを終えたい」 熱望するのは平本蓮戦「彼のことは嫌い」

第5試合ではRIZIN初参戦のライアン・カファロ(36=米国)が松嶋こよみ(33=IDEA ASAKUSA)に3R・2分23秒一本勝ちを収めた。試合後の会見では「日本でキャリアを終えたい」と“日本愛”を口にした。

試合後会見で“日本愛”を語ったライアン・カファロ【写真:ENCOUNT編集部】
試合後会見で“日本愛”を語ったライアン・カファロ【写真:ENCOUNT編集部】

精力的なSNSで日本ファンのハート掴んだライアン・カファロ

格闘技イベント「RIZIN.53」(2026年5月10日、兵庫・GLION ARENA KOBE/ABEMA PPVで全試合生中継)第5試合 RIZIN MMAルール5分3R(66.0kg)

 第5試合ではRIZIN初参戦のライアン・カファロ(36=米国)が松嶋こよみ(33=IDEA ASAKUSA)に3R・2分23秒一本勝ちを収めた。試合後の会見では「日本でキャリアを終えたい」と“日本愛”を口にした。

 超満員の観衆をどよめかせた。実力者・松嶋こよみを相手に一本勝ち。決め手となったフィニッシュホールドについて会見で問われると、「全く自分でも分かりません。ジムで練習したこともなければ、今まで決めたこともない。本当にその瞬間に自然に出たクレイジーな技」と驚きの告白。SNS上では「ドラゴンスリーパー」と話題になったプロレス技に近い形だったが、本人も「アメージングな技でした」と自画自賛した。

 RIZIN初参戦同士のマッチアップ。実力者対決として、注目を集めていたが、実際に対峙した松嶋については「自分が想定したすべての技術、スキル、タフさを持っていた。本当に危険な相手でした」と敬意を表しつつ、「SNSで期待感を上げたので、しっかりと応えられて嬉しい」と有言実行の勝利に満面の笑みを浮かべた。

 コリアン・サンダーの異名を持つ36歳。高校時代に見たPRIDEに憧れ、世界の舞台を夢見た。米団体「CFFC」でキャリアを積み、フェザー級王者に。初のRIZIN参戦で2週間前に来日して以来、誰よりも熱心にXで日本での日々を発信し続けてきた。

 その結果、ほぼ無名ともいえる、初参戦の海外ファイターとは思えないほど日本でのファンを獲得。そんな中で上がったリングで、2Rまでの劣勢を跳ね返して鮮やかに勝った。

「日本で結果を出せたことが嬉しい」。こう胸をなでおろしたカファロ。今後については、「I’m home(ここが私の家です)」と言い、「本当に2度とアメリカでは戦いたくない。日本でキャリアを終えたい。本気でフェザー級のタイトルをとりにいきたい」と語気を強めた。

 背景にあるのは、母国での過酷な経験だ。「アメリカのSNSでは『年老いた負け犬』と言われたり、妻に対してもひどい発言をされた。本当に不快な思いをしてきた」と声を落とした。

 対照的に、命を懸けて戦う格闘家にリスペクトを払う日本の土壌が、彼の心を癒やしたという。「自分を評価してくれる日本は本当に居心地が良い。ファンと一緒にやっていきたい」と語るカファロ。勝利直後、SNSが「カファロ、カッター(勝ったー)」という祝福の言葉で溢れたことを知ると、「日本にたくさんのファンがいることを非常に嬉しく思います」と感謝を噛み締めていた。

 2週間ですっかり日本の虜になったカファロ。試合後のマイクで対戦をアピールした平本蓮について、「彼のことは嫌いです」とバッサリ。前日の計量時に平本が皇治を背後から蹴りつけた行為について、「セミファイナルを台無しにしかねない非常に卑怯な、小心者のやること。どうせ蹴るなら正面から蹴るのが筋だ」と痛烈に批判した。武道を重んじるカファロにとって、その振る舞いは「幼稚で下品」と映ったようだ。

「自分はサトシ(・ソウザ)選手らを見て武道の素晴らしさを学んできた。今のZ世代の狂った振る舞いは好きになれない」と断じ、平本が参戦を予定している9月の「超RIZIN」へ向けては「松嶋選手のような危険な相手に勝った後に、とっても『イージーな試合』を組んでくれるなら、喜んで平本戦を受けてみたい」と皮肉たっぷりに立候補した。最後は「食べたいものはオコノミヤキ」と日本愛を貫き、会場を後にした。

 絶対王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)を頂点に実力者、スターが揃うRIZINフェザー級戦線にまた一人、遅咲きの個性派ファイターが加わった。

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