バラエティ番組もオファーをいただければ喜んで出演させていただきたいんですけど、お笑い芸人として漫談や、誰かとコンビを組んで漫才やコントをやる、というよりは、じょじょにお笑い芸人のイメージから俳優と思っていただけるようになりたいな、と思っています。もともと元相方のコージに「大手事務所に入れるかも」と誘われたのが芸人になるきっかけで、「ブリリアン」で活動中も正直、お笑い芸人としては自分のキャラを定めきれなかった。「ブリリアン」解散を2020年1月にコージと話し合って決めたときも、もうしばらく2人でネタをやっていなかったし、今後、1人でネタを作っていくという選択肢はなかったですね。

　「ブリリアン」解散はブルゾンちえみさんが留学したいという夢も聞いていたし、僕もコージも個々の活動が増えてきて、それぞれやりたいことが違ってきたから。僕は役者、彼はアメフト関連もやりたくて。「ブリリアン」を維持したままだと、お笑い芸人のイメージからなかなか脱することができないんじゃないかと思ったんです。1人でやることに正直、不安はありましたけど、32歳にもなって、ブルゾンさんやコージに頼っているわけにもいかない。そろそろ自分を鍛え直す良いチャンスかなと思いました。2017年から3年間、僕は自分自身を前に押し出していけなかった。それでもありがたいことに、いろんなお仕事の経験を積ませていただけたので、これからはもっと自発的、積極的にならなくちゃいけない、と思っています。今ががんばり時、イチから頑張ろうと思っています。

　結婚ですか?　しばらくはないですね。カノジョもいません。僕は男3人兄弟で兄も独身なので、以前は結婚して子供をもって親を安心させたいな、と思ったこともありました。僕の親は教育熱心ですごく厳しくて、僕は親から逃れるために東京の大学を選んだんです。そのうえ「俳優になる!」と言って大学を中退したので、すごく心配をかけて、当時、父親は静岡から僕が住んでいた八王子にまで来て説得しようとしてくれたんです。でも去年、弟が結婚したので、僕はまだしばらく結婚しなくていいかな、と気持ちが変わりました(笑)。まずは仕事をがんばって、親に何かプレゼントできるぐらいになりたいですね。

　オフで今、ハマッているのはキックボクシング。小学生のときにテニスを習ったことはあったんですけど、それから運動はまったくやらず、スポーツジムとかランニングが苦手で、何か楽しくできる運動はないかと探しているなかで、キックボクシングに出会いました。2か月前から週2回、1回1時間、パーソナルトレーナーについて汗を流しています。終わった後、スッキリして気持ちが良くて!　あとはアニメ鑑賞かな。「ダーリン・イン・ザ・フランキス」とか「Re:ゼロから始める異世界生活」をネットフリックスで楽しんでいます。いずれ声優にも挑戦してみたいですね。

□杉浦大毅 (すぎうら・だいき)1987年6月19日、浜松市生まれ。工学院大学工学部進学後、ドラマや映画を観て俳優を志し大学中退。舞台で活動中、コージ(現コージ・トクダ)と出会い、コージに誘われ28歳のときワタナベエンターテインメントのお笑い養成所「ワタナベコメディスクール」に入り「ブリリアン」結成。2016年からブルゾンちえみと3人で「ブルゾンちえみ with B」として活動しブレイク。2020年3月、「ブリリアン」解散。タレント、俳優として再始動。