RIKACOが明かした子育て論と「50代からの終活」 長男が教えてくれた誹謗中傷の対処法

終活を「ポジティブに捉えたい」と明かすRIKACO【写真:(C)曽根将樹/学研プラス】
終活を「ポジティブに捉えたい」と明かすRIKACO【写真:(C)曽根将樹/学研プラス】

長男・次男は「タイプの違う旦那が2人いる感じです(笑)」

 息子2人とは互いになんでも話します。長男はお父さんみたいな役割で、一歩引いて私のことを見てくれています。仕事で何かを軌道修正しようという時は必ず相談しているのですが、いつも明確なアドバイスをくれるんです。こんなこともありました。長男が高校1年生ぐらいの時に、私がネットで嫌なことを書かれたことがありました。いわゆる誹謗(ひぼう)中傷です。長男との会話の中で、「こういうことは高校生の間でも当たり前にあるの?」と、私自身が嫌な思いをしていることを伝えたんです。そうしたら長男が「こういうひがみや悪口を書かれることは、これからは当たり前の世界になっていくと思う。止められないことだけど、でも、お母さんが他人からネットで取り上げられるということは、人気がある証拠でもあると思うよ。そう捉えればいいんじゃないかな」という考えを教えてくれたんです。私は「そっか、そんなもんなんだね。真剣に受け止めなくてもいいんだ」と思ったんです。あの子たちはネット上の悪口をうまくスルーして、「だから何って感じ。いいじゃん、言わしておけば」というスタンスなんです。それに私はすごく救われました。

 次男はそばにいてじっと見守ってくれて、優しくフォローしてくれます。例えば私が犬の散歩に行ってちょっと長引いて帰りが遅くなると、「事故に巻き込まれてないか」と心配してくれるんです。タイプの違う旦那が2人いる感じです(笑)。

 50代からの終活を始めました。これからの終活はオープンで明るいものでないと、と思っています。ポジティブに捉えたいです。人には必ず死ぬ時がやってきます。それがいつかは分からないです。でも、明日なのかもしれないと思いながら、今日1日が楽しく終わってよかったと、ハッピーな気持ちで毎日暮らしていければいいなと考えています。私が50代を迎える頃に母、父を見送りました。母は急死でしたが、遺書を残しておいてくれていました。実は、生前の母と私の2人で「いつ何があってもいいように」とチェックして作った遺書を預かっていました。内容も把握していたので、突然起きたことでしたが、私たち家族は母が言っていた通りのことをしただけでした。突然亡くなっても家族に迷惑をかけないように、という意味では助かりました。父はそういうことをしなかったのですが、母からいいヒントをもらいました。

 終活を暗く考えず、残された人たちに迷惑をかけないように、ハッピーで終わりたいなと思っています。それに、50歳を過ぎていつどうなってもいいように、物を片付けていったり、思いっきり旅行を楽しんだり、やりたいことをリストに挙げて、1つ1つ塗り消していくというのが私の今のイメージです。

 自分の遺書もあります。母が亡くなった後に書いておこうと思って。子どもたちにも伝えてあります。私は、息子たちに老後の面倒を見てもらおうとは思っていなくて、自分で自分の人生を終えていこうと考えています。病気をせずに、彼らに負担をかけないように設計するのが私の終活です。そのためには、体力づくりにおいて大事な年齢に入ってきているので、自分自身の健康管理が大切。いつまでも元気に楽しく生きられるように。そうありたいです。

□RIKACO、1966年3月30日、横浜市生まれ。モデル、タレント、女優として幅広く活躍する。最新著書「RIKACO LIFE」は、大人の着こなし術、自宅撮影のレシピ、美容・健康法、子育て論、更年期の経験などを多彩な内容で紹介している。2020年に、健康と持続可能な社会に配慮したライフスタイルブランド「LOVE GIVES LOVE」を立ち上げた。

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