格闘技イベント「THE MATCH 2022」（6月19日・東京ドーム）の追加カードが30日、発表され、参戦が決まった6選手が都内で行われた会見に出席した。

　発表されたのは山田洸誓―安保瑠輝也、山下力也―シナ・カリミアン、那須川龍心―大久保琉唯の3カード。那須川と大久保のカードは大会前のオープニングマッチとして行われ、全16カードが出そろった。

　お騒がせ男のカードがついに決まった。26歳の安保は現在2連勝中、いずれも1Rで試合を決めている。4月に行われたプライチュンポン・ソー.シーソムポン戦では、試合に向けて“カラオケ”で歌唱する驚きのアップ方法を見せ、話題となっていた。

　ここまで平本蓮とSNS上で舌戦を繰り広げ、対戦の機運が上昇するも消滅。今月19日に対戦相手がいないことを嘆くと、ルイス・グスタボ（ブラジル）から「キックボクシングで戦いましょう」と対戦をアピールされていた。

　安保の戦績は24勝（14KO）6敗。対する山田は現在3連勝中の29歳。戦績は14勝（8KO）1敗だ。4月に行われた「RISE ELDORADO 2022～Tenshin Nasukawa RISE Finalmatch」では、RISEスーパーライト級王者として同団体ライト級王者・直樹と対戦。2Rにプロ人生初のダウンを喫するも3Rに逆転KO勝ちを収めていた。

　会見で安保は「最初に求められている対戦カードではない。けれど、今回（山田が）体重を上げてやる漢気を認めます。相手として地味ですけれど、東京ドームで“安保瑠輝也”をみせます」とコメントした。また相手の印象について「本当に正直、どんな顔なのか知らなかった。不動産の営業マンの笑顔みたい。パンチもできてアグレッシブな選手だと思います。でも、フォロワー600人はチャンピオンとしてどうなの」と苦言を呈した。

　安保劇場は終わらない。「山田の苦手なものを克服させる」と宣言すると“納豆”を食べるように促した。

　差し出された山田も一瞬食べるかのようにみえたが、結局箸をつけず。安保も苦笑いだった。