非喫煙者が始めた“喫煙専門カフェ” 環境美化や副流煙防止のためにも「吸える場所を」

喫煙目的施設の新規出店にはハードルが多いのが現状

 だが、喫煙目的施設の新規出店にはハードルも多い。たばこの対面販売をしていることが条件となるが、たばこ販売店の数は各エリアごとに細かく定められており、新たに販売許可を得ることが難しいためだ。

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「うちは知り合いのシガーバーから業務委託という形で卸してもらったものを元値で販売をしていますが、個人で一からではほとんどお手上げというのが正直なところ。もっと新規出店しやすい仕組みを作ることが、たばこを吸う人と吸わない人が気持ちよく過ごすために必要ではないでしょうか」

 過剰ともいえる喫煙者排除の流れには疑問を感じているが、一部でマナーの悪い喫煙者がいることも事実だ。宮本さんは喫煙文化を守っていくためにも、マナー向上を訴える。

「うちの店の前でもポイ捨てがあったり、『注文はしないけどたばこだけ吸わせて』というお客さんも中にはいます。うちは喫煙目的施設ですが、無料の喫煙所ではありません。マナーの悪い人のせいで、ルールを守って吸っている人が肩身の狭い思いをしたり、やっぱり喫煙者はダメだ、という風にはなってほしくない。着席しておいしい料理とたばこをゆっくり楽しむ文化を残していきたいと思っています」

 世界禁煙デーを機に、ただ禁煙を目指すだけでなく、たばこを吸う人も吸わない人も過ごしやすい世の中を考える建設的な議論が望まれる。

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