俳優の中村倫也が21日、都内で行われた映画「ハケンアニメ！」の公開記念舞台あいさつに登壇した。中村は「いろんなところで（作品の）良さをしゃべってきているんですけど、何がどうと言わなくても『とにかく見ろ』といえるような作品。それに尽きます」と作品をPRした。

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　同作は直木賞作家・辻村深月による、アニメ業界で奮闘する者たちを描いた小説「ハケンアニメ！」（マガジンハウス刊）を映画化。日本のアニメ業界を舞台に、最も成功したアニメの称号＝「覇権（ハケン）」を手にするべく奮闘する人々の姿を描きながら、“好き”なものに対してまっすぐに向き合い懸命に生きる全ての人に捧げる、胸熱な“お仕事ムービー”。

　中村に「ズルカッコよさ」が見どころと言われた柄本佑は、「返す刀で言わせていただければ、倫也くんのズルボディーは説得力がある」と中村の“わがままボディー”をイジリ返し。中村が演じた王子が引きこもっているアニメ監督という設定だけに、柄本は「あれでバキバキだったら『ジム行ってねえか？』ってなる」と中村が披露した体つきに納得の表情を浮かべた。

　さらに、中村が「僕たちは“モテない設定なのにバキバキのやつ”に冷めるタイプの役者です」と話せば、柄本は「あれは王子監督としての説得力がありましたね」とうなずいていた。

　作品のポスターに描かれている「好きを、つらぬけ。」にちなみ、「貫き続けている好きなこと」を問われた中村は「テオ・エルナンデス」とイタリアセリエA・ACミランの選手の名前を回答。海外サッカー好きの中村は「次の試合で引き分け以上だと優勝なので、名前だけでも覚えて帰ってください」と呼びかけて、笑いを誘っていた。

　イベントには中村、柄本のほかに主演の吉岡里帆、尾野真千子、高野麻里佳、吉野耕平監督と、主題歌を担当した「ジェニーハイ」の小藪千豊、川谷絵音、新垣隆、中嶋イッキュウが登壇した。