市原隼人、ムキムキな筋肉を作った意外な理由「常に自分の精神と対話している」

役作りを語る市原隼人【写真:小黒冴夏】
役作りを語る市原隼人【写真:小黒冴夏】

自身も給食は大好き「務教育の中で唯一義務という概念から外れて、純粋に楽しめる時間」

 変わり者の教師だが、自身との共通点はあるのか。

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「基本、演じている者には僕の中のものが出ています。僕も変に頑固なところがありますし、好きなものは好きだとすべてを伝えたい。今は『密を避ける』とか、『コンプライアンスがあるのでこれはできません』という時代にどんどんなってしまって、人との関わりがどんどん薄れていく、すごく危ない時代だと思っています。それぞれの居場所がなくなってしまうんじゃないかと。僕は思ったことや、感情も、しっかり相手に伝わったと感じるまで話し合いたい人なので、そういうところは似ているかもしれない」

 役作りはどのように行ったのか。

「0から作らなきゃいけない苦労もありましたが、原作がないオリジナルの作品という過程がすごくうれしかったです。衣装合わせの時点から、監督やスタッフと熟考しながら、あれでもないこうでもない、と作り上げていきました。シーズン1のクランクインの前日まで、監督と電話で話して、突き抜けた芝居にするのか、どうするのか、給食のときはメガネを外すか外さないかなどをいろいろ話し合ったりしました。その作り上げる作業が、シーズン2ではより深みを増し楽しくなってしまいました」

 給食は自身も大好き。小学時代では調理している風景を見ていたことも。「給食は誰よりも早く食べたかった。おかわりをする人間がかっこいいと思ったので、大して好きでもない牛乳を争って、じゃんけんをしたことも。給食は、義務教育の中で唯一義務という概念から外れて、純粋に楽しめる時間」と甘利田的な要素は市原自身にあったようだ。

 好きなメニューは、きなこパン。「もう一択ですね。きなこパンは、給食でしか味わえなかったので、ごちそうでした。給食は、多くの方が大好きと言えるイベントで、人生初の会食。大人から見たら、その土地の経済状況や、日本がずっと守っていきたい食材一つ一つの産業、作り方、歴史・文化も含めていろんなものを子供たちに食してもらうこともできる。本当に素晴らしい」。劇場版第2弾の給食もおいしくいただいたそうで、特に「喫茶ナポリタン」がお気に入りとか。

 学生時代の忘れられない教師は? 「僕は、本当に迷惑をかけてきたし、扱いづらい子供だったと思います。そんな中でも、親身に考えてくださった先生はたくさんいました。ちゃんと怒ってくださり、しっかりとたくさん褒めてくださいました」。すでに芸能活動を本格化させていた高校時代には、単位不足を心配し、寿司に連れて行って相談に乗ってくれた教師もいた。

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