「ViVi」専属モデルの17歳・嵐莉菜が鮮烈な映画主演デビュー 新人賞確実のスター候補

目標は事務所の先輩でもある中条あやみだという嵐莉菜【写真:舛元清香】
目標は事務所の先輩でもある中条あやみだという嵐莉菜【写真:舛元清香】

0歳の時からモデルデビュー 夢は日本と世界の架け橋になること

 セリフではトルコ語にも挑戦。「トルコ語の先生が吹き込んだ音声をいただいて、空き時間にずっと聴いて、自分なりに練習して、父に確認してもらいました。英語もリスニングは得意なんです。音楽も大好きなので、頭に入ったんじゃないかなと思います。本番では先生からNGが出なかったので、イエーイ、ヨッシャと思い、頑張ってよかったなと思いました」と笑う。

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 劇中に登場する父(アラシ・カーフィザデー)、妹(リリ・カーフィザデー=14歳)、弟(リオン・カーフィザデー=8歳)は、肉親。それが映画では見事に融合して、リアルなドラマとして見える。「それぞれオーディションで決まったのですが、まさかでしたね。父は普段は会社員として働いていて、外国人が出るバラエティー番組や再現ドラマに出演していますが、演技経験はあまりないんです。映画では片言の日本語ですけど、本当はペラペラ(笑)。父と離れ離れになる場面もあるので、そういう時は家では、話さないようにしていました」。

 嵐は、日本とドイツにルーツを持つ母親とイラン、イラク、ロシアのミックスで日本国籍を取得している父を持ち、0歳の時からモデルデビュー。2019年から現在の事務所に所属し、活動を本格化させている。

「小さい頃はただ撮られることが好きだったんです。今の事務所に入って、モデルの仕事の素晴らしさを感じ、もっと頑張ろうと思いました。この作品は自分ができることを精いっぱいやりましたし、かけがいのない、一番の大事な宝物になりました」

 最終的な夢は、日本と世界の架け橋になること。「英語も一生懸命勉強しています。モデル業はもちろん、演技の機会もいただければ、うれしいです。目標としているのは、事務所の先輩でもある中条あやみさん。すべてにおいて素敵な方です」。特別な容姿と個性で精いっぱい表現した嵐。年末の映画賞レースでは、新人賞の有力候補に上がることは確実。日本映画界だけではなく、世界でその名の通り、嵐を起こしてくれる逸材になりそうだ。

□嵐莉菜(あらし・りな)2004年5月3日、埼玉県出身。「ミスiD2020」でグランプリ&ViVi賞のW受賞。20年より「ViVi」で専属モデルとして活躍中。日本とドイツにルーツを持つ母親とイラン、イラク、ロシアのミックスで日本国籍を取得している父親がいる。本作が映画初出演にして初主演となる。

次のページへ (3/3) 【写真】嵐莉菜が公開した「ViVi」の表紙
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