【RIZIN】新型コロナが生んだ外国人選手との差 榊原CEOは危機感「同じ階級でもパワーの差」

メインカードでは、矢地祐介がブラジル人ファイターのルイス・グスタボに圧倒的な力の差を見せられ2R、3分14秒でTKO負けを喫することとなった。

圧倒的なスピードとパワーをみせたルイス・グスタボ【写真:(C) RIZIN FF】
圧倒的なスピードとパワーをみせたルイス・グスタボ【写真:(C) RIZIN FF】

「外国人選手ってこんな感じだった」

格闘技イベント「SPASHAN HPS presents RIZIN TRIGGER 3rd」(2022年4月16日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナ)

 メインカードでは、矢地祐介がブラジル人ファイターのルイス・グスタボに圧倒的な力の差を見せられ2R、3分14秒でTKO負けを喫することとなった。

 新型コロナウイルス禍の外国人の入国制限の影響は格闘技界にも及んでいた。榊原信行CEOは危機感をあらわにした。

「外国人選手ってこんな感じだった。常に外国人選手との闘いはフィジカル面での差が出る展開が過去も多かったですけれど、同じ階級でもパワーの差を感じました。圧倒的なスピードとパワーに矢地選手が飲み込まれたなと思います」とメインカードを振り返る。

 そのうえで「ここまで2年間、日本人同士の中での圧力、スピードの中で生まれてしまった世界標準の闘いの場との差を少しアジャストしていかないと」。

 世界との差を埋めるためにもRIZINはすでに動き出している。15日、朝倉海が1か月間渡米することを報告した。そのことについて榊原CEOは言及した。

「我々RIZINがサポートとコーディネートして、海と連携して武者修行に行かせている状況です。ラスベガスでさっそくマネル・ケイプと合流をしていたりしています。週末になると全米各地から、いろんな選手が集まってくる。さまざまなジムにどんどん出稽古に行けるようなルートづくりはしています」

 練習環境の変化は大きな刺激となる。その先がMMAの本場ともあればなおさらだ。「短期間ですが、外国人選手と普段から体を合わせることで、アジャストしてくる機会になればと思います。またモチベーションを高く持って、次のRIZINの試合を7月くらいと思っているので、そこに向けてしっかりと上積みしてもらいたいとも思っています」とうなずいた。

「再生・回帰」がテーマの一部でもあるTRIGGERシリーズは、外国人選手との差を実感させられる場所にもなった。

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