人気アイドルグループ「AKB48」が3日、神奈川・ぴあアリーナMMでライブイベント「AKB48 LIVE SHOW ～AKBINGO！THE FINAL サヨナラ毛利さん～」を開催。この日ファンの前で初披露した最新曲「元カレです」を含む全18曲を披露した。

　ライブは5月18日にリリースを控えた59thシングル「元カレです」からスタート。本田仁美をセンターに据え、一糸乱れぬフォーメーションダンスをクールに披露。続いて、「元カレです」選抜メンバーが「LOVE TRIP」「大騒ぎ天国」をパフォーマンスした。「元カレです」はこの日がファンの前で初お披露目。センターを務める本田は「こんなにも早くファンの皆さんの前で披露できてうれしい」と声を弾ませ、「でもすごく緊張しました」と胸をなでおろした。

　前回のシングル表題曲「根も葉もRumor」の“どえらいダンス”に引き続き、世界がガン見する“GANMIダンス”として高難易度のダンスが売りの「元カレです」について、選抜メンバー最年長の柏木は「あの、いつからAKBはダンスグループになったの？　ちょっと前までおにぎり作ってたのに……」と息切れ。それでも「みんなで練習したので、体にムチを打って頑張っていきたいと思います」と意気込んだ。

　ここで、7日深夜から日本テレビでスタートするAKB48の冠番組「AKB48　サヨナラ毛利さん」の番組センターを決定するための企画がスタート。「AKBINGO!」を手掛けてきた日本テレビの毛利忍プロデューサーが登場し、番組のセンターを決めるためにメンバーたちが次々と15秒で特技をアピール。口笛で楽曲を披露する（山内瑞葵）、足つぼマットの上で踊る（小栗有以）、無限早口（小田えりな）など、個性的な一発芸をそれぞれが披露した。

　続いて、卒業セレモニーを行う入山杏奈と加藤玲奈が白いワンピースに身を包んで登場。「I’m sure」を楽曲の世界観そのままに官能的に歌い上げた。今度は向井地美音も加わり、ピンクと赤のサイリウムで染まった客席の中で王道アイドルソングの「キスキャンペーン」を歌唱した。2人の12年の軌跡を紹介するVTRが流れると、ドレスに着替えた入山と加藤が再びステージに。「夕陽を見ているか」を歌い終わると、中西智代梨からは「これからは自分たちの道を精いっぱい進んでください」と惜別のメッセージを送られた。

　当初卒業セレモニーが行われる予定だったライブが中止となり、この日あらためてセレモニーが執り行わることになった2人。入山は「こんなに素敵なステージに立たせていただいて、いい思い出になりました」とあいさつ。加藤も「卒業しちゃったけど、思い出が増えてうれしい」と笑顔を浮かべ、最後はメンバー、ファンからあたたかい拍手で見送られた。

　続いては、この日結成8周年を迎えたチーム8が登場。チームの代表曲「47の素敵な街へ」「蜂の巣ダンス」、「西高東低」を立て続けに披露し、会場を盛り上げた。結成当初は最年少だった栃木代表・本田は「大人になりました。こんな髪色になるなんて想像もしていなかったですね」とにっこり。最後は「夢のルート」を元気いっぱいにパフォーマンスし、8周年の喜びをファンと分かち合った。

　ここで再び番組のセンターを決める企画コーナーに突入。これまで番組で数々の伝説を作ってきた「クロちゃんとお尻合いになるしん！」が再現され、安田大サーカス・クロちゃんが登場。本田、向井地、クロちゃんの推しメン・岡部麟が挑戦した後、毛利Pに指名された大盛真歩が挑戦することに。

　過去に番組でクロちゃんのお尻をゼロ距離で受け止めた込山榛香を“推しメン”と公表している大盛は、込山同様にストップボタンを押さずに0センチの距離でクロちゃんに最接近。その様子を見守ったメンバーたちは悲鳴を上げたが、大盛が「こみはる（込山）さんの姿を見て、いつかやるなら頑張りたいと思っていた。今日ここでできてうれしい」と笑顔を見せると、客席からは大きな拍手が送られた。