「マルチタレント」と呼ばないで ファーストサマーウイカを悩ませる“肩書き問題”

ファーストサマーウイカ(31)が主演を務める土曜ドラマ9「私のエレガンス」(テレビ東京系)が2日午後9時から始まった。ウイカといえばタレントのイメージが強いが、もともとは役者を目指し芸能界入り。大阪の小劇場で初舞台を踏んでから時は流れ、地上波連続ドラマの主演にまでたどり着いた。順風満帆なのか、それとも波乱万丈だったのか。本人にぶつけてみた。

連ドラ初主演を務めるファーストサマーウイカ【写真:(C)「私のエレガンス」製作委員会2022】
連ドラ初主演を務めるファーストサマーウイカ【写真:(C)「私のエレガンス」製作委員会2022】

テレビ東京系「私のエレガンス」で連続ドラマ初主演を果たすファーストサマーウイカにインタビュー

 ファーストサマーウイカ(31)が主演を務める土曜ドラマ9「私のエレガンス」(テレビ東京系)が2日午後9時から始まった。ウイカといえばタレントのイメージが強いが、もともとは役者を目指し芸能界入り。大阪の小劇場で初舞台を踏んでから時は流れ、地上波連続ドラマの主演にまでたどり着いた。順風満帆なのか、それとも波乱万丈だったのか。本人にぶつけてみた。(取材・文=安藤かなみ)

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多才がゆえの“ウイカ肩書き問題”を考える「いやぁ悩みますね」

 もともと役者志望だった。地元・大阪で小劇場を中心に女優として活動していたが、東京の劇団に憧れて上京。その後、2013年に「全員面接だったから」という理由でアイドルグループ「BiS」のオーディションに参加する。「書類では落ちるけど、面接までこぎつけることができれば受かる自信があった」という言葉通り、見事合格しメンバーとして加入。14年にグループが解散してからは、テレビやラジオを主戦場に飾らないキャラクターと軽快な話術で躍進を続けてきた。

 多岐にわたるフィールドで活躍しているからこそ、悩ましい問題がある。それは、彼女につけるべき“肩書き”だ。ウイカは「肩書き問題はずっとあります」と豪快に笑う。「今まではその瞬間、1番おもしろいものを選ぶようにしていたんですけど。なんでもいいですけど、“マルチタレント”がイヤだということだけはわかります。マルチタレントって、1番わからなくないですか?(笑)」。

 マルチタレントと呼ばれることを嫌う、その理由もウイカらしい。「自分で『マルチな才能があります』って言っているのが、ちょっと笑ってしまうというか。本当は、俳優がいいんですよ。“女が優れている”とも言いたくない。だから、俳優がかっこいいなと思う。でも、アーティストもいいなぁ。いやぁ悩みますね。だからこんな風に定まらないんです(笑)」。

 アイドルとしては横浜アリーナのステージに立ったこともある。ニッポン放送「オールナイトニッポン0(ZERO)」では2年間パーソナリティーを務め、31歳にしていよいよ連続ドラマ初主演を果たす。「自身が成功していると思うか」と聞くと、少し考えてから、「常に失敗ではないとは思うんです」とうなずいた。「理想で言うと、小さいころからスター街道を走るのが成功だと思いますが、このクオリティの人間で、ここまでこれたことはめちゃくちゃ運がいいとしか言いようがない」。少し自虐を交えたが、「めちゃくちゃラッキーガールだと思っているので、そういう意味では大成功かもしれないです」と胸を張る。

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