恵俊彰、早大大学院“スポ科”入学 1年コースなら超ハードスケジュールに

「報道現場の実務に5年以上」で要件をクリア

 では、恵は何について研究するのだろうか。修士課程1年制(社会人入学試験)には、トップスポーツマネジメントコース、スポーツクラブマネジメントコース、健康スポーツマネジメントコース、介護予防マネジメントコース、スポーツジャーナリズムコースがある。恵のキャリアや研究したい分野を考えると、スポーツジャーナリズムコースが近いかもしれない。実際に同コースの要件欄には「スポーツジャーナリズムに関する知識・技能の習得・向上に並々ならぬ意欲を有する者。同分野に関する修士論文を作成できる基礎的な能力があり、かつ、1年間の在籍で全ての修了要件を満たすことができる十分な学習・研究能力を持つ者。5年以上にわたってジャーナリズム(報道・評論等)の現場での実務経験を有する者」などの文言がある。少なくとも恵は5年以上の実務経験を持っているので大学院側が求めている要件はクリアしている、というわけだ。

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 学費は入学金20万円、授業料は春学期と秋学期各61万9000円で計123万8000円。他に実験演習料、諸会費などを含めると合計151万8000円となる。ほとんどの授業科目はスポ科の本拠地がある埼玉・所沢市ではなく東京・新宿区の早稲田キャンパスで開講される。時間帯は午後6時以降の夜間と土曜日(終日)が中心で対面授業となる見通しだ。

 恵は同ラジオ番組で「今年58歳になるんですけど、そういうタイミングで純粋に学校に通って、人の話を聞く、本を読んでみる、それによって吸収するってことをちゃんと1年ぐらいやってみようかな」とも打ち明けた。ただ、そこはさすがに大学院。1年で修士課程を終えるためには超ハードな日々を覚悟しないといけない。1年制コースを修了するためには所要の授業料目について30単位以上を修得。さらに難題は修士論文の執筆だ。「修士論文は卒業論文とは質が違います。先行研究を綿密に調査してそのうえで自身のオリジナリティーを出す必要がある。修士課程1年で単位を全部取って2年はゼミと修論に専念するというのが修士課程の通常のパターンですが、恵さんは履修する講義での発表やレポートをこなしながら修論の準備も急がねばなりません。その両方を1年でやり、しかも番組にも引き続き出演するとなると大変な忙しさになると思います。場合によっては1年では済まないかもしれません」(前出の講師)

 同研究科修士課程1年制(社会人)の院生が提出した21年度の修士論文を見ると「新型コロナウィルス感染症拡大下での都市部在住高齢者の身体活動の変化およびその身体的・心理社会的影響」「若年者における脊柱可動域と座位行動・身体活動との関連」「軽度要介護認定高齢者における認知機能と歩行能力の関連」といった題目が並んでいる。

 ちなみに、一昨年10月に同修士課程1年制に入学した荒磯親方(元横綱稀勢の里)はスポーツビジネスを研究。「新しい相撲部屋経営の在り方」と題した修士論文を提出し、昨年3月に最優秀論文として表彰されている。恵がいかに画期的な修士論文を発表するのかに今後、注目が集まりそうだ。

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