日本最大級のeスポーツ施設、なぜ東京タワーにオープン? 狙いは“文化の発信地”化

館長を務める長野弘毅氏【写真:ENCOUNT編集部】
館長を務める長野弘毅氏【写真:ENCOUNT編集部】

日本の“ランドマーク”からeスポーツを発信する場所へ

「この東京タワーという立地から、新しいものを発信していきたいと思っております。世界的にもこれから成長すると言われているeスポーツ産業の中で、どうしても日本は出遅れている部分がありました。ゲームというジャンルは日本の強みであるという自負もありますが、eスポーツというジャンルでは遅れてしまっている。であれば、そのeスポーツを受け入れられるような事業展開、産業を盛り上げていく仕組みが必要です。そのために、スポーツの概念の拡大に着目しています」(長野氏)

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 交通のハブとなり、若者が集まる新宿や渋谷などではなく、東京タワーを選んだのは、「日本・東京と言ったときに、ランドマークとして思い浮かべられるのは東京タワー」というのが理由だ。長野氏はさらに「日本の文化を発信していきたいという中では、うってつけの場所」と評し、東京タワーの周辺施設を利用したイベント展開も視野に入れているという。

 まだまだ日本では「eスポーツ」の言葉自体が浸透し切っていない中、「RED゜TOKYO TOWER」はまず“受け入れられる”ことを目指しつつ、その先の発展までも見据えている。新たな観光地として数々のエンターテインメントを提供しながら、多くの人々がeスポーツの世界に触れる機会を生み出す場になりそうだ。

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