広瀬アリス、ドラマはラブコメも自身はバイオレンス好き「全てを忘れて没頭できる」

団子結びにするのがルーティンと話す広瀬アリス【写真:荒川祐史】
団子結びにするのがルーティンと話す広瀬アリス【写真:荒川祐史】

初日撮影にいつものクセで団子結びに、監督が「これからはこれでいきましょう」

 ドラマでは、主人公が食事のときに、肩まで伸びた髪を後ろに団子結びにするのがルーティン。「よし、食べるぞ」という意気込みが伺え、印象的だ。「台本には、髪の毛をくくると書いてあったんで、初日の撮影で、自分のやり方で結んでみたんです。いつものクセで、団子結びにしたら、監督が『これからはこれでいきましょう』とおっしゃってくださったので、それがずっとそうなりました。家では本当にあんな感じで結んでいるんです」。

 全10話にはバラエティーあふれる失恋話が登場するが、中には主人公が高校時代の同級生から思わぬ告白を受けるというエピソード(第8話 塩っぱい焼きそばパン)も。「一口に失恋と言っても、いろんな話があります。この回はすごく好きでした。センシティブなテーマですけども、それすらかわいらしく見えて、ほっこり温かくなるようなストーリーです。(共演の)深川麻衣さんは、まとう空気がとても素敵で、またいつか共演したいです」。

「失恋めし」はほっこり系ラブコメだが、自身は外見に見合わず、バイオレンス・アクション系コミックの熱狂的なファン。「漫画を読み始めてから、すぐにバイオレンス好きになってしまいました。バイオレンスは非日常。現実逃避じゃないですけど、全てを忘れて没頭できるんです。よく『料理をすると、無になれる』という女性もいますけど、私にとってはそれが漫画。年末年始はたくさん買って、たくさん読みました」

 以前、オススメに挙げていた「リバーシブルマン」(ナカタニD.)を試し読みしたというと、「それはいきなり最上級ですね!」。同作は、人間の内臓と皮膚がひっくり返るという「ウラガエリ」という奇病がはびこる世界を舞台に、リバーシブルマンと呼ばれる主人公が、ゾンビのようになったウラガエリを相手に闘うホラー・アクション。グロテスクな描写も多いが、奇想天外なアイデアが圧巻だ。

「そうなんです。ストーリーもすごく面白くて、伏線の塊です。4話から次々と伏線が回収されていくので、めちゃくちゃ面白い。意外と人間ドラマもあるし、画もきれい。私きれいな画の漫画が好きなんです。この漫画はグロい、怖いだけじゃないということを言いたいんです!」と力を込める。

 最近のオススメは「チェーンソーマン」(藤本タツキ、「週刊少年ジャンプ」連載)、「GANTZ:E」(原作:奥浩哉、作画:花月仁、「週刊ヤングジャンプ」)、「終末のワルキューレ」(梅村真也原作、フクイタクミ構成、アジチカ作画、「月刊コミックゼノン」)とか。

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