ありのままの自分で STU48矢野帆夏が“歌いたい曲”→“勝つための曲”で挑戦するワケ

昨年のクリスマスに開催されたインストアライブではBoAの「メリクリ」を熱唱【写真:(C)STU】
昨年のクリスマスに開催されたインストアライブではBoAの「メリクリ」を熱唱【写真:(C)STU】

STU48の歌唱リーダー、「矢野帆夏」はどんな存在?

 STU48を歌唱面で引っ張る矢野帆夏は、どんな存在か。同じ江田島出身で、AKB48の代表曲である「365日の紙飛行機」やSTU48のデビューシングル「暗闇」に作曲で携わった角野寿和氏、2018年11月からFMちゅーピー「イブニングストリーム」でメインMCとアシスタントのコンビを組んできた山本修治氏に聞いた。

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角野寿和(『365日の紙飛行機』作曲・『暗闇』作曲[aokado名義の共作]/作詞家・作曲家・ギタリスト)

「僕は9歳まで江田島で過ごしました。近くに住んでいる人はみんな知り合いで、穏やかなところでした。これまで江田島のことをプッシュする機会があまりなかったのですが、矢野さんが発信する姿を見て、本当に熱いな、と。これを機に、僕も江田島のことを言っていきたいなと思います。

 AKB48グループは大人数で歌唱されるので、正直、誰がどの声というところまでは追えていませんでした。矢野さんの歌を聞いた時の第一印象は、いい意味で昭和レトロ感があるな、と。上手でびっくりしました。今のご時世はYouTube世代で、時系列は関係なく、1970年代、80年代の曲もバックグラウンドを知らずに聞いて、音楽を好きになっていく。近年、ボカロがお茶の間に浸透して、若干無機質な歌が主流になっているなかで、矢野さんはしっかり味がある。テレサ・テンを歌うところとかを聞いてみたいですね。アジアのせつない曲が似合うなと思いました。

 アイドルはいろんなことに触れながら、いろんなことにトライしながら、グループ内にも良き友・良きライバルがいて、とても大変な環境だと思います。でも、何か自分が大事にしているものがあるから、江田島のことも発信されているはずですし、ブレずに、どういう立場になっても、矢野さんらしくいてほしいです。江田島の話をうかがったとき、なおさらそう思いました。

(もしコラボが実現するとしたら?)『コラボ』という言葉を聞いて、江田島に帰って数日過ごしながら、曲を作ってみたいなと感じました。住んでいる環境(景色の色味、匂い、人の触れ合い、地域文化)からいろんな曲が生まれることが、音楽の本来あるべき姿。実際に自分が江田島に行って、江田島で曲を書いて、それをまずは江田島の地で矢野さんに歌ってもらって、本土に発信していけたらいいなと思います。ぜひ、江田島でお会いしてみたいですね」

山本修治(『イブニングストリーム』MC/ラジオパーソナリティー・ナレーター)

「矢野さんが『イブニングストリーム』に参加するようになって3年がたちますが、なんと言っても持ち前の明るさが印象的です。それは、歌声にも表れているように思います。高音の伸びはその性格の明るさが引っ張り出しているのか、惹かれるものがあります。番組内の生歌を歌うコーナーでは、AKB48グループの楽曲をSTU48メンバーとしてではなく、ソロとして歌っていまして、ソロのほうがいいんじゃないかと思うこともあります(笑)。

 実は当初、矢野さんが出演されているときは、ほかのアーティストの方とのブッキングを控えていました。アイドルがアーティストの方へ質問するというのがイメージできなかったのです。でも、今は180度方針を変え、チャンスがあればアーティストの方とトークしてもらうようにしています。ボーカリストとしての心持ち、曲に対する思いなどをアーティストとしてトークすることで、曲とどう向き合うかを感じ取ってもらっています。メンタルな部分でも、さらに極めていってもらいたいです。

 歌唱力No.1決定戦の決勝大会に向けて、まずは健康管理。体調を万全にするために旬のフルーツを摂って、のどを大切にしてほしいです。リンゴがいい。あと、広島レモン。それから、もう決まっているでしょうけど、選曲が鍵を握ります。どんな曲を披露してくれるのか楽しみです。最後に、前回は不本意な結果だったらしく、審査員を務められたゴスペラーズの黒沢(薫)さんに食ってかかって行ったらしいですけど(笑)、今回もそれぐらいの勢いと自信を持って頑張ってほしいです」

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