ありのままの自分で STU48矢野帆夏が“歌いたい曲”→“勝つための曲”で挑戦するワケ

瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループ「STU48」の1期生・矢野帆夏にとって、AKB48グループの中で最も魅力的な歌い手を決める「AKBグループ歌唱力No.1決定戦」での優勝は悲願だ。「自分の歌を歌う」――。人生初の“一番の景色”を追い求めて、再び決戦のステージに立つ。

「STU48」矢野帆夏は「第4回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」で優勝を目指す【写真:山口正人】
「STU48」矢野帆夏は「第4回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」で優勝を目指す【写真:山口正人】

歌唱力No.1決定戦優勝に懸ける理由「私がSTU48を引っ張っていけるとしたら歌」

 瀬戸内7県を拠点とするアイドルグループ「STU48」の1期生・矢野帆夏にとって、AKB48グループの中で最も魅力的な歌い手を決める「AKBグループ歌唱力No.1決定戦」での優勝は悲願だ。「自分の歌を歌う」――。人生初の“一番の景色”を追い求めて、再び決戦のステージに立つ。(取材・文=小田智史)

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 歌唱力No.1決定戦は、矢野のアイドル人生を変えたイベントだ。第1回大会の7位入賞をきっかけに、シングル16人選抜入りを果たし、STU48メンバーでは初となる広報大使にも就任。年々活動の場を広げてきたなかでも、その根底にあるのはやはり「歌」だ。

「私がSTU48を引っ張っていけるとしたら歌。歌唱力No.1決定戦は第1回からずっと立候補し続けて、毎回『今度こそは優勝!』と言ってきました。第4回の目標はもちろん優勝です。(昨年の)クリスマスのインストアライブでは、『BoA』さんの『メリクリ』を歌いました。聞いてくださる皆さんに、優勝候補だと思ってほしかったから本気で(笑)。力まず、自分の歌を歌えていて、今までとは違う気持ちで大会に向かえています」

 2020年12月に開催された第3回の決勝大会で6位入賞。その後、ファイナリストLIVE出演メンバー9名によるユニット「Nona Diamonds」としての活動もあり、「第4回の予選がもう来たか」という感覚だったと話す。

「これまでだったら、優勝を逃したあと、始動するまでに少し時間が空いたかもしれません。でも、『Nona Diamonds』のメンバーといる時間がすごく楽しかったし、勉強になることばかりで、活動をして振り返っていたら、もう予選の時期。『Nona Diamonds』のユニットのファンができて、支えてくださる方の力がさらに大きくなったと思います。今の歌唱力No.1決定戦は、自分の課題が目立ってしまうくらいレベルアップしているので、良いところを磨くだけでなく、ダメなところをなくしていく練習もしてきました」

“今までとは違う”という意味では、選曲へのアプローチにも変化があった。高音を武器にしっとりと歌い上げるバラードに定評がある矢野だが、「人の予想を超えたい」「期待をいい意味で裏切りたい」という衝動にかられ、得意ジャンルとは異なる曲にも果敢に挑戦してきた。ただ、第4回大会に関しては、勝つための曲選びに徹したと明かす。

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