格闘技イベント「Yogibo presents RIZIN.33」（2021年12月31日、さいたまスーパーアリーナ）MMAチャレンジルール（66キロ、3分×3回）

　オープニングマッチではサッカー選手のカズこと三浦知良の次男・孝太（BRAVE）が元ホストのYUSHI（HI ROLLERS ENTERTAINMENT）と対戦。最後は左足でのサッカーボールキックからのパンチで1RTKOで勝利をおさめ、見事RIZINデビュー戦を飾った。

“キングカズ”と母・りさ子さんが見守る前で、父が大好きな「男はつらいよ」のテーマで入場。グラウンドの展開に持ち込むと、ギロチンチョークや腕十字固めなどを次々と繰り出し、最後は左足でのサッカーボールキックから追撃のパンチ。レフェリーが試合をストップした。

　三浦は2002年5月生まれの19歳。東京・明星学園を卒業後、プロ格闘家を目指すために進学はせず、レスリングオリンピアンの宮田和幸氏のBRAVE GYMに入門。ハードなトレーニングを積み、大みそかの大舞台に備えていた。

　今年9月のRIZIN.31のリングに登場し、榊原信行CEOが大みそかデビューを明言。「誰もが憧れるこの舞台で、大みそかデビューさせていただけることにうれしく思います」とあいさつ。「みなさんに素晴らしい試合を届けるので、よろしくお願いします」と約束していた。

　対戦相手のYUSHIは33歳。元ホストとしても知られるが、21歳で格闘家デビューし全国から腕っぷしのホストが集まりNo.1を決める地下格闘技「宴」に参戦。8戦して7勝1敗の成績を残していた。こちらもこの試合がRIZINデビュー戦だった。

　試合後、リング上で「会場にきてくれた人本当にありがとうございます。批判の声、誹謗中傷もきていたんですが、徐々に応援のメッセージも増えて本当に力になりました。こういうチャンスを与えてくれたRIZIN関係者の方々、ファンの皆さんありがとうございます。何より、お父さんとお母さん、いっぱい迷惑かけたにもかかわらず、こうやって初めての試合を見に来てくれてありがとう。格闘技界のキングになれるように頑張るので僕のファンになってください」とあいさつ、超満員のファンから拍手を浴びていた。