さとうほなみ「ずっと続けていく」 ゲスの極み乙女。活動休止中に再燃した女優への思い

自然体な表情を披露したさとうほなみ【写真:(C)ABEMA】
自然体な表情を披露したさとうほなみ【写真:(C)ABEMA】

バンド活動休止で芝居への思いが再燃

 12年に「ゲスの極み乙女。」が結成され、そこからメジャーデビュー、NHK紅白歌合戦に出場するなど、「ほな・いこか」としての知名度は順調に高くなっていった。だが、そんな中でも女優への思いは、内に秘め続けてきたという。

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「もともと、小学生のときからお芝居がやりたくて、親に内緒でいろんなところにプロフィルを送っていたぐらいなんです。実際、少しの期間活動していたこともあって。その後音楽に打ち込むようになって、きっかけは2016年にバンドが活動休止になったこと。考える時間が増えて、『いま自分がやりたいことってなんだろう』って思ったら、やっぱりお芝居だなって」

 とはいえ、音楽と演技、非なるものふたつを並行して行うことは、よほど要領よくやらなければ、肉体的にも精神的にも負担がかかるのではと、勝手ながら気遣ってしまう。

「結構、『スイッチをどう切り替えていますか?』って質問されるんですけど、自分的にはなにも特別なことはなくて。それぞれで呼ぶ名前も違うんですけど、気持ちは同一人物。そのままの私で楽しくお仕事させてもらっています」

音楽経験が演技にも還元されている

 どちらも「そのままの私」――。その言葉を裏付けるのが、こうしてインタビューを受けている最中も、喫茶店で仲の良い友人と話しているような、屈託のない自然体な表情を見せる。

「私、“自然体”って言われてもらえるのがうれしいんです。舞台に出始めのころ、共演した方から『終わったら1か月ぐらい燃え尽き症候群みたいになるよ』って言われたことがあって。でも実際、それが全然経験できなかったんです。“この役の一生を背負う”くらいのマインドで演じていたらそうなったのかもしれないけど、あまり考えすぎないタイプなので。むしろそれが“私らしさ”なのかも」

 それはすなわち、バンドでこれまで経験してきた「大舞台での慣れ」が還元されているということだろう。

「たしかに、バンドもお芝居も人がいて成り立つものだから、好循環になっているかもしれないですね。あと、ライブとかレコーディングって、そのときのグルーヴ感を大事にすることが多いから、“その場そのときで良いものを作り出す”っていうことには抵抗がないし、楽しさを見いだしていて。だから今後どちらかを選ぶなんてことがこない限り……まあこないでほしいけど(笑)。ずっと続けていくつもりでいます」

□さとうほなみ 1989年、東京都出身。ゲスの極み乙女。メンバー「ほな・いこか」としてドラムスを担当。その後、2017年に女優「さとうほなみ」としても活動を開始。近年の出演作に映画「窮鼠はチーズの夢を見る」(行定勲)、「彼女」(廣木隆一)、22年には映画「愛なのに」(城定秀夫)、「恋い焦れ歌え」(熊坂出)が公開、ブロードウェイミュージカル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」(ジョン・キャメロン・ミッチェル)が控え、主演を務めるABEMAオリジナルドラマ「30までにとうるさくて」は、22年1月13日よりスタートする。

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