【週末は女子プロレス♯30】謎の“占い師レスラー”チェリーの素顔 占いを始めたポジティブなワケ

世界もプロレスも必要なのは「愛」と語ったチェリー【写真:新井宏】
世界もプロレスも必要なのは「愛」と語ったチェリー【写真:新井宏】

2022年はどんな年に?「自分にとって何が大切か、よりわかる年になります」

 では今年、2022年はいったいどんな年になるのだろう。新型コロナウイルス禍に見舞われ間もなく2年、チェリーが見る2022年の世界とは……。

「世の中の人が自分にとって何が大切か、よりわかる年になります。自分にとって大切なもの、そうでもなかったもの、必要なもの、実は必要じゃなかったもの、それがホントに明確になる年になりますね。いままで当たり前だったことがそうじゃなかったんだというのが、昨年以上に明確になります。たとえば、仕事は会社に行かなくてリモートでもいいじゃないかとか、会社の飲み会だって必ずしも必要じゃないんじゃないかとか。好きでもない人と一緒につるむ必要もなければ、友だちがたくさんいなくたっていい。要らないとわかったら手放していいですし、無理に続ける必要もない。

 ホントに大切な人は1人、2人でいいし、そういう人をより大切にして意識して行動すれば、より楽に生きやすくなると思います。自分と自分の大切な人を大切にする。そういった行動をとればいい年になりますね。(女子)プロレス界もそうです。(昨年後半、女子プロ界は団体解散や退団が相次いだが)この人と思える仲間たちとどうしていきたいかという目標を立て、そこに向かって気持ちをひとつにやっていくのがいいと思います。プロレスで何を見せたいのか、どういう表現をしたいのか、見に来てくれる人にどういう気持ちを与えたいのか。そこに向かって一緒にやっていったらいいでしょう。

 やり方はひとつじゃないです。世界もプロレスも、そのために必要なのは、愛です。愛が今年のキーワードになりますね。たとえばほかの人に感染させないようにむやみに出たりしないとか、そういったことも大切な人を守る行動のひとつだと思うんですよ。そこにあるのは愛だし、他人に対しての愛を持って行動できるかできないかで収束するのか広がるのか、ひとりひとりの愛情によって変わってくると思います」

 意識して行動する人々の姿が見えるのか、「22年は愛にあふれている感じがします」とも言うチェリー。22年と言えば、年齢を公表してから10年という節目の年でもある。「試合(12年5月4日)に負けて公表したんですけど、ふだんは年齢忘れてます(笑)」

 この10年の間にDDTを退団し、“占い師レスラー”としてフリーになった(18年4月30日)。占いとプロレスを結び付けたのは、エンタメプロレス路線を中心に活動してきたからこそのユニークな発想だろう。占いが趣味のレスラーはいるだろうが、“占い師レスラー”と名乗るのは世界初。実際、数秘術マッチや、前述したバックステージでの若手へのアドバイスでも、“占い師レスラー”の面目躍如となる活動をこなしている。そして特筆すべきは、年齢公表前から変わらぬ若さや美貌ではないか。これらを保つ秘けつはいったいどこにあるのだろうか。こちらはある意味、占い以上に神秘のベールに包まれている。

「運動してるので、やっぱり汗をかくのはいいですよね。あとは顔パンパンパンパンって叩いて、顔を洗ってからパンパンパンと叩く。それくらいしかやってないです(笑)。そろそろ科学の力に頼った方がいいのかなとも思うんですけど、うまくいく保証はないじゃないですか。100%成功するのならやるのかもしれないけど、失敗するかもしれないし。きれいになろうと思ってやったのにグッチャグチャになったら困っちゃうので、いまは特に何もしてないですね。どこまでいけるか実験してる感じです、ハイ(笑)」

 さて、最後に筆者も数秘術で見てもらったのだが、かなり的を射ていて驚いた。「占い師を名乗ってみたかったんです。名乗ったもん勝ちですよね」と笑ったチェリー。“占い師レスラー”の肩書は伊達じゃない!

 2002年は「愛」を意識して行動しよう。そうすれば、世界は今よりも素敵な場所になる。どうかこの年が、いい一年でありますように――。

次のページへ (3/3) 【写真】12・23YMZ新木場「米山香織引退撤回から丸10年」でのチェリー
1 2 3
あなたの“気になる”を教えてください