RIZIN王者・浜崎朱加に挑むMMA5戦目の“超新星”伊澤星花「RIZINとJEWELSの2冠王になりたい」
想定していなかった顔面蹴りに「えー! 痛ーい!」
実はこの試合、伊澤はパク・シウから反則による顔面蹴りをくらっている。
「(ルール上)ないじゃないですか。寝ている時にあのポジションにいたら絶対に蹴られるんですよ。でも、ルール的にその蹴りは絶対に来ないから、あそこに顔を置いといたらドーンみたいな。えー! 痛ーい! なんで蹴るの? みたいな。もうビックリして。意識をしていない攻撃って効いちゃうじゃないですか。そこから、もう2R目は全く記憶ないですね。覚えてなくて、コーナーに戻って、(セコンドに)『たぶん取られた』みたいなことを言って。そこで終わって、ラウンド間の(インターバル中に)でちょっと記憶が戻って、ヤバいみたいな。ホント全然覚えていないですね、2R目は」
そういった交通事故のような、想定していなかったことが起こる。それが人生であり格闘技だと思う。そういう意味では伊澤は非常にいい経験をした気がする。
「そうですね。あまり味わえない。でもそこから3R目でちゃんと自分の動きに戻せたので。それはよかったかなって。そこでガタガタに崩れていかないで。それはいい経験になったと思います」
ちなみにパク・シウは大みそかの「RIZIN.33」ではRENAと闘う。予想は?
「お互いにストライカー同士なので打撃戦になると思うんですけど、そんなにRENAさんを知らなくて。なので全然予想をしようがないなって」
では、もしパク・シウと再戦したら、何を気をつけるのか?
「寝かせた時に立つ力があるので、そこのコントロールをしっかりやろうかな」
……と、ここまで遠回りをしながら伊澤のキャラを探ってきたが、改めて浜崎対策はどんなものになるのか?
「試合のプランは考えないんです。なるようになると思ってリングに上がっています」
浜崎は会見上、「KOか一本で勝つ」とコメントしている。
「そう言われてしまっているんですけど、私は私のできることを頑張りたいと思います」
ということは、やはりKOか一本勝ちを狙う?
「試合には勝つんですけど、その勝ち方には特にこだわっていなくて。判定だとしても面白い試合になるように。大みそかなので、面白い試合を見せたいと思います」