RIZIN王者・浜崎朱加に挑むMMA5戦目の“超新星”伊澤星花「RIZINとJEWELSの2冠王になりたい」

大みそか、さいたまスーパーアリーナでの格闘技イベント「RIZIN.33」で注目の女子格闘技戦が行われる。RIZIN女子王者・浜崎朱加に、DEEP JEWELSのストロー級王者、24歳の伊澤星花が挑む一戦だ。MMA戦ではわずか5戦目の伊澤がノンタイトル戦とはいえ、女子格闘技の頂点にいる浜崎と相対する。いきなり女子格の世界に現れた“超新星”伊澤星花とは何者なのか? 本人と共に、星花の兄で格闘家の伊澤カズトにも同席してもらい、素顔を聞いた。

サンタの帽子を被って、気分はクリスマスの伊澤星花
サンタの帽子を被って、気分はクリスマスの伊澤星花

「会見のあいさつはいっぱい練習しました」

 大みそか、さいたまスーパーアリーナでの格闘技イベント「RIZIN.33」で注目の女子格闘技戦が行われる。RIZIN女子王者・浜崎朱加に、DEEP JEWELSのストロー級王者、24歳の伊澤星花が挑む一戦だ。MMA戦ではわずか5戦目の伊澤がノンタイトル戦とはいえ、女子格闘技の頂点にいる浜崎と相対する。いきなり女子格の世界に現れた“超新星”伊澤星花とは何者なのか? 本人と共に、星花の兄で格闘家の伊澤カズトにも同席してもらい、素顔を聞いた。(取材・文=“Show”大谷泰顕)

「はじめまして。DEEP JEWELSストロー級王者の伊澤星花です。私は去年、MMAデビューをした女子格闘技界の超新星の大学院生です。今回はみんなが憧れるような大みそかのRIZINの舞台に立つことができて、本当にうれしいです。この試合を組んでくださったRIZIN関係者の皆様、本当にありがとうございます。そして私のとても尊敬している浜崎朱加選手と対戦することができて、とても光栄に思っています。試合まで一生懸命頑張りますので、応援よろしくお願いします」

 去る12月9日に都内のホテルで行われた会見上、伊澤はそうあいさつした。しかし自分で自分のことを「超新星」と呼ぶ人も珍しい。最初にこの話を伊澤に振ると、ニコリと笑いながら彼女はこう答えた。

「私も(周りから)そう言われました。でも、みんな(伊澤を“超新星”と)言っているので、いいっかなみたいな。みんなに言われるから、じゃあ、超新星かな、みたいな感じで言わせていただきました」とのこと。

「ちゃんと言うことを決めていたので。いっぱい(あいさつの)練習をしました」とのコメントもういういしい。

 さて、栃木県宇都宮市出身の伊澤は、東京学芸大に通う大学院生でもある。高校は作新学院に通っていた。作新といえば格闘技界では“最強のメジャリーガー”堀口恭司の出身校でもあるが、兄カズトいわく、「堀口さんの出身校だということはそこまで知られていない」。それよりも「作新といえば(元読売巨人軍のエース)江川卓」と言われるという。さすがは40年前とはいえ、甲子園を湧かせ、「空白の1日」を含め、世間を騒がせた男の認知度は時を超える。

 また、宇都宮あるあるで言えば、餃子で有名な町だが、伊澤は「私は料理はしません」と食べるのが専門だと答えた。

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