ネズミだって生きている! 地下鉄でパンくずをめぐって戦うネズミの写真が市民賞受賞

英ロンドン自然史博物館主催の写真コンテスト「野生動物写真家大賞」で、「駅のケンカ」と題するロンドンの地下鉄のネズミの写真が「LUMIXピープルズ・チョイス・アワード」(LUMIX People's Choice Award)に選ばれ注目を集めている。

多くの支持を集めた写真の1枚「代理母」 (C)Martin Buzora - Wildlife Photographer of the Year - Highly Commended
多くの支持を集めた写真の1枚「代理母」 (C)Martin Buzora – Wildlife Photographer of the Year – Highly Commended

パンくずめぐって争うネズミの写真に共感!?

 英ロンドン自然史博物館主催の写真コンテスト「野生動物写真家大賞」で、「駅のケンカ」と題するロンドンの地下鉄のネズミの写真が「LUMIXピープルズ・チョイス・アワード」(LUMIX People’s Choice Award)に選ばれ注目を集めている。

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 ロンドンの地下鉄にもネズミはたくさんいるようで、この写真は駅を往来する乗客が落としたパンくずという“ごほうび”をめぐって、2匹の小さなネズミがホームで人知れず戦っている瞬間の様子を激写。野生動物は都会の地下鉄の一隅にも生きており、生存競争を生き抜くために激しく争っていることを物語っている。都会のネズミは嫌われ者だが、その姿には、同じ生物としての共感やたくましさ、おかしみをおぼえるだろう。

「駅のケンカ」を撮影したのは英ブリストルを拠点に活動する写真家、サム・ロウリー氏。「この賞を受賞することは一生の夢でした」と受賞の喜びを語った。ロウリー氏は1週間、複数の地下鉄に足を運び、腹ばいになって写真を撮影したといい、「我々の身近なところで、このような予期せぬドラマが繰り広げられていることをお見せしたかった」と、作品の狙いを明かした。

 ロンドン自然史博物館は世界トップクラスの自然史系博物館で、主催する「野生動物写真家大賞」は55年の歴史を誇り、例年10月に野生動物写真家大賞作品が発表される。2020年10月発表のコンテストには、世界100カ国以上の国々からプロ、アマ含め4万8000点以上の作品の応募があり、大賞発表に先立ち「LUMIXピープルズ・チョイス・アワード」は最終選考に残った25作品の中から、一般市民の2万8000票を得て選ばれ、2月12日に発表された。

「駅のケンカ」をはじめ、「野生動物写真家大賞」最終選考に残った25作品は、ロンドン自然史博物館で5月31日まで展示されている。

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