田中美里、芸能生活25周年 20代との違いは「オンとオフを切り替えていけるようになった」

女優の田中美里(44)が芸能生活25周年を迎えた。1997年にNHK連続テレビ小説「あぐり」のヒロインを務めて脚光を浴び、40代になった今は、円熟の境地で魅力的な演技を届けている。演技に挑む際には、台本にない部分を大切にし、型にはめない役作りを意識しているという田中。役柄に対する向き合い方や、美しさを保つ秘けつ、コロナ禍で新たに取り入れたマイブームについても聞いた。

芸能生活25周年の田中美里。帽子もプロデュースしている
芸能生活25周年の田中美里。帽子もプロデュースしている

19歳で「東宝シンデレラ」審査員特別賞を受賞して25年

 女優の田中美里(44)が芸能生活25周年を迎えた。1997年にNHK連続テレビ小説「あぐり」のヒロインを務めて脚光を浴び、40代になった今は、円熟の境地で魅力的な演技を届けている。演技に挑む際には、台本にない部分を大切にし、型にはめない役作りを意識しているという田中。役柄に対する向き合い方や、美しさを保つ秘けつ、コロナ禍で新たに取り入れたマイブームについても聞いた。(取材・文=“Show”大谷泰顕)

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――振り返れば19歳で「東宝シンデレラ」審査員特別賞を受賞して25年です。さまざまな役柄を演じられてきました。

「20代の時は、役とプライベートの田中美里がごっちゃになっちゃうこともあったんですけど、もう大人なので、だいぶ切り替えることができるようになって。(撮影の際に)『本番』と言われれば役になりきって、『カット』となれば自分に戻れるように、オンとオフを切り替えていけるようになった気がします」

――女優という職業は、千差万別な役柄を演じなければならないと思いますが、よく「役を演じるのではなく、役を生きる」という言葉を耳にすることがあります。

「いろんな役があるので、自分に近づけることもあるし、役の癖だったり台本に描かれていないような生き様みたいなものを自分の中で組み立てていって、(役を)作ることが多いんですけど、『役を生きる』っていうよりは、変に作りこまないでいって、その中でまた役者さんと一緒に、その時の空気感や場所やセットだったりを大切にして演じているかなと思います」

――その中で気づいたことはありますか?

「不思議なんですけど、声のトーンやしゃべり方が、あらかじめ考えていた雰囲気よりも変わっている感じがしていて。間の取り方もそうですし、声もすごく低いところのほうがしっくり来る時もあるし、高かったりしたほうが良いこともあって、同じ脚本を読んでいるつもりでも自然と変わったりしていくんです。『あ、なんで私、こんなしゃべり方をしているんだろうな』って、あとになってから気づくこともあります」

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