俳優の西島秀俊が主演を務める日本テレビ系日曜ドラマ「真犯人フラグ」（午後10時30分）の第6話が21日に放送された。

（以下、ドラマの内容に関する記載があります）

　同作は運送会社「亀田運輸」に務める相良凌介（西島）の家族が、忽然と姿を消したことから始まる考察ミステリー。新居の着工が決まり幸せいっぱいの凌介だったが、ある日突然、妻の真帆（宮沢りえ）と娘の光莉（原菜乃華）、息子の篤斗（小林優仁）が行方不明になる。必死で家族を探す凌介だが、あるSNSの投稿をきっかけに、“悲劇の夫”から“疑惑の夫”という「真犯人フラグ」を立てられてしまう。凌介は同僚の二宮瑞穂（芳根京子）や、友人で週刊誌「週刊追求」の編集長を務める河村俊夫（田中哲司）、光莉の恋人でベンチャー企業「プロキシマ」の社長・橘一星（佐野勇斗）らの協力を得ながら、真犯人に迫っていく。14日に放送された第5話のラストシーンでは、真帆のママ友・菱田朋子（桜井ユキ）が真帆と同じ限定品の傘を持っていたことが明らかになっていた。

　第6話で朋子は、傘を見つけた凌介に対し「フリマアプリで買った」と伝える。傘の一件を知った瑞穂、一星、俊夫ら一同は、朋子が真犯人の可能性も疑う。しかし凌介は状況的に不可能ではないかと分析。俊夫は理路整然と持論を展開する凌介の姿に、大学の文芸サークル時代を思い出す。小説を書いていた凌介は、物事の筋道や人の関係性を考えるのが得意だった。俊夫は凌介に「これからは、小説家・相良凌介として客観的に考えてみろ」とアドバイスした。

　自宅に戻った凌介は、鍵が開いていることに気づく。恐る恐る中に入ると、そこには「部屋とYシャツと私」を熱唱しながらアイロンをかける朋子の姿が。朋子は真帆と合鍵を交換しており、お互いに何かあった時は助け合ってきたという。今回も凌介を手伝いたいと思い勝手に入ったのだった。戸惑う凌介だが、真帆と朋子の友情を思い鍵はそのまま朋子に預けた。念のため家族が失踪した金曜日の朋子の行動を聞いてみたものの、勤務先の整体院で遅番シフトに入っており、夜まで仕事だったという。

　一方、朋子を怪しむ瑞穂は朋子が勤める整体院を訪れる。施術担当スタッフから朋子のシフトを聞き出すと、金曜日はいつも午後4時半か遅くとも6時半には帰るという。一方、一星が朋子のインスタグラムのアカウントを調べたところ、真帆との2ショット写真がたくさん投稿されていた。さらに、真帆と同じ持ち物を購入していたことも明らかに。また同じ頃、刑事の阿久津（渋川清彦）と落合（吉田健悟）は、凌介の友人で「至上の時」の店主・日野渉（迫田孝也）のもとを訪れ、凌介を恨む人がいないか質問する。渉は学年のマドンナだった真帆と結婚した凌介を恨む者は多いはずだと語る。

　凌介は接近してきた謎の男（前野朋哉）から「どこかでお会いしませんでしたか」と声をかけられる。10年以上前に接点があったという。記憶にない凌介は過去のアルバムを開き、新婚時代の写真などを振り返る。すると凌介のスマホにメッセージが……。差出人はなんと真帆。急いでメッセージを開くと、夜空の写真が1枚送られていた。凌介は今日・11月18日に真帆と「獅子座流星群を一緒に見よう」と約束していたことを思い出す。2人にしか分からない約束を覚えていたことに、凌介は真帆が生きていると確信するのだった。

　真帆から送られた夜空の写真を瑞穂、一星、俊夫、渉に見せた凌介。写真は以前、光莉のスマホが発見された群馬のトンネル近くから送られていたが、警察が行方を探したものの空振りに終わった。瑞穂らは朋子が合鍵を持っていたことから朋子への疑いをさらに深める。俊夫は、経済面や夫婦関係など真帆への嫉妬から朋子が犯行に及んだ可能性も伝える。

　後日、凌介と瑞穂は会社宛の苦情メールを確認していた。すると「お探しのものです」というタイトルの不審メールを発見。メールに添付された動画を開くと、血が飛び散った部屋とガムテープで口をふさがれ横たわる光莉の姿が映っていた。

　前回同様、ママ友・朋子の行き過ぎた行動にSNS上では「ヤベーヤベー!菱田まじやベー!! 怖すぎるよー!!なになに？人の幸せ妬み系？不法侵入ヤベーって」「部屋とYシャツと菱田、めっちゃホラーでよかった。でも、ママ友に合鍵預けたりしないよ……」「菱田さんの暴走が止まらない。回を追うごとにやばみが…」と、朋子に恐怖を感じる声が上がっている。また光莉の姿が映ったラストシーンに、「ラストが衝撃的！ 一気に誘拐事件という感じになってきました！」というコメントも。

　28日放送の第7話では、瑞穂がYouTuber・ぷろびん（柄本時生）の直撃を受ける。凌介との不倫疑惑動画を突きつけられ、拡散されてしまう。バッシングの波は瑞穂にも広がり、凌介の自宅ポストには嫌がらせのビラが届く。その中にある怪文書が入っていて……。第7話もますます波瀾万丈な予感だ。