太田光の選挙特番炎上 デーブ・スペクター「起用した方が悪い」 杉村太蔵「空回りし過ぎ」

お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光が7日放送のTBS系「サンデージャポン」(毎週日曜、午前9時54分)に出演し、司会を務めた10月31日夜放送の同局系衆院選特番での発言が大炎上したことについて釈明に追われた。

「爆笑問題」の太田光【写真:ENCOUNT編集部】
「爆笑問題」の太田光【写真:ENCOUNT編集部】

「ご愁傷様」発言「甘利さんを弱者とは思っていない」

 お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光が7日放送のTBS系「サンデージャポン」(毎週日曜、午前9時54分)に出演し、司会を務めた10月31日夜放送の同局系衆院選特番での発言が大炎上したことについて釈明に追われた。

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 画面には「選挙特番の太田光炎上『失礼発言』『話長過ぎ』」のテロップが映し出され出演者が次々と辛口コメント。“薄口政治評論家”の肩書でレギュラー出演中のタレント・杉村太蔵は「私が口火を切らせていただく」と前置きし、「選挙特番見てましたが、みんな怒ってるに決まっている。激怒を通り越してますよ。古今東西、選挙特番のMCが大炎上したのはあなただけですよ」と痛烈批判。

 これに太田は「確かに無礼ですね。“品”って生まれ持ったものだと思う。なかなか獲得できないところがぼくの悩み。デビューしてから言われていることで成長できないから成長なくして分配なしってことになる」と自己分析してみせた。

 神奈川13区で対立候補に敗れた自民党の甘利明元幹事長(比例南関東ブロックで復活当選)への「ご愁傷様」発言については「オレの軽口があの場にそぐわない、と。確かにちゃかしてしまった」と反省しつつも「弱い者いじめって言われたんですよ。ぼくは皆さんとちょっと認識が違うのはあの時点の甘利さんが弱者とは思っていないんですよ。政治って二つあって、当選してからどうやるかも命懸けだと思う。選挙は確かに命懸けで戦っていらっしゃったけど(それは)あなたたちの事情。甘利さんの敗戦濃厚に皆さんほど気持ちを寄せる、その気配りは確かにできていなかったと思いますが、世間一般の皆さんとの認識の違いがあると思います」と自分なりの判断があったことを明かした。

 これに杉村は「ジャーナリスト精神を感じるところもありましたが、“新人サンジャポジャーナリスト”じゃないけど、あまりに空回りし過ぎちゃって。政策の本質的なところをもっと聞く力を期待したんですけど」と太田の“聞く力”を疑問視した。

 TVプロデューサーのデーブ・スペクターは「太田さんの芸風を今さら言っても意味がない。あの番組に起用した方が悪い」とバッサリ。太田は「TBSからは再三、『言葉の態度に気を付けてください』とか『政治家の話を聞いてください』っていう注意は入っていた。本当にぼくの暴走なんですよ。テレビが始まるまでは制作者側のもんですけど、いざ生放送が始まったら出演者のものなんですよ。どうにもできない。制作陣がそこで止めるなんてことはできない。それこそオレに対する礼節に欠ける」と反論した。

 この発言にデーブは「報道特番なんですよ。政治家は報道番組のつもりで受けている。池上さんから始まったことですけど政治家にかみついて挑発するのは面白いが、そういうポジションではないんですよ。脇にいるとか二部に出るとかニコニコ動画に出るとか、メインの司会はちょっと違うと思う。申し訳ないけど」と真剣な表情で諭した。

 太田は「挑発したつもりはない。本当に聞きたいことを聞いた。(政治家を)怒らせてしまったのはぼくですけど、怒らせようとしてやったことではない」と釈明したが、杉村から「一方的に言いたいことを言っただけに見えたのは残念」と突っ込まれると太田は「ぼくの力不足です」「オレの負け」と認めた。

 重ねて杉村は「サンジャポに来た政治家にからむのはいいですが、選挙特番ですから。報道のど真ん中、民主主義の一番重要な日ですから。よろしくお願いしますよ」とくぎを刺していた。

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