「SPEED」に憧れ、母もモデルで活躍…吉田沙世が30歳で事務所移籍、女優転身のワケ

モデルの吉田沙世(31)が、松本まりか主演のドラマ「それでも愛を誓いますか?」(ABCテレビ:日曜午後11時25分、テレビ朝日:土曜深夜2時30分)に出演し、女優として活動の場を広げている。第6話(ABC:11月14日放送、テレビ朝日:11月13放送)から本格的に登場する帰国子女のキャリアガール役だ。ファッションモデルはなぜ、女優への転身を決めたのか。

「それでも愛を誓いますか?」に出演。女優としても活動の幅を広げる吉田沙世【写真:山口比佐夫】
「それでも愛を誓いますか?」に出演。女優としても活動の幅を広げる吉田沙世【写真:山口比佐夫】

ドラマ「それでも愛を誓いますか?」でキャリアガール役「作品の中にある人間像を」

 モデルの吉田沙世(31)が、松本まりか主演のドラマ「それでも愛を誓いますか?」(ABCテレビ:日曜午後11時25分、テレビ朝日:土曜深夜2時30分)に出演し、女優として活動の場を広げている。第6話(ABC:11月14日放送、テレビ朝日:11月13放送)から本格的に登場する帰国子女のキャリアガール役だ。ファッションモデルはなぜ、女優への転身を決めたのか。(取材・文=平辻哲也)

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 吉田は高校卒業後に名古屋から上京。現在は宝島社の女性ファッション誌「SPRiNG」「InRed」などでモデルとして活躍する31歳。ドラマはファッション誌の編集部員を演じたTBS系ドラマ「オー!マイ・ボス!恋は別冊で!」に続き2作目となる。

「実はモデルを始めた時に、『女優やれそうだね』と言っていただいたこともあったのですが、ファッション、メイクが好きだったので、モデルの道を進もうと思っていました。30歳の節目を迎えて、一つの作品の中にある自分ではなく、作品の中にある人間像みたいなものを作りたいと思ったんです」

 30歳を迎えた昨年7月に、モデルが多く所属する事務所から、多くの俳優を抱えるレプロエンタテインメントに移籍。これまでも俳優のワークショップに参加したことはあったが、さらに週1回の演技レッスンを積み、じっくりと女優業の基礎を作ってきた。

 同ドラマは国内最大級の電子コミックサイト「めちゃコミック」で1500万ダウンロードを記録したコミックが原作。結婚8年目、セックスレス5年目、子供なしの主人公・純須純(松本まりか)が、“普通の幸せ”を求めて葛藤する大人のラブストーリーだ。

 吉田が演じるのは主人公の会社の同僚、橘野明。シンガポールからの帰国子女で、英語、中国語を話せるトリリンガルで、主人公の生き方に影響を与える後半のキーマンだ。

「原作の漫画も読んでいましたので、決まった時はうれしかったです。橘さんは、主人公の純須さんとは正反対の女性。クールな印象があって、自分の意見をはっきり相手に伝える強さを持っている芯のある女性なんですけど、弱い部分や女性らしさも見える役だなって思いました」

 モデル出身ということもあって、クールな印象を持たれることも多いそうだが、「意外とそうでもなくて、逆に橘さんを演じる中で、自分もこういう女性になりたいなと憧れました。意見をはっきり言うところって、優しさだったりするじゃないですか。相手の気持ちをくんで、正面から向かっていく強さみたいなものがある女性なのかなと思いました」

 既に終了した撮影は緊張の連続で、同僚役の松本まりか、藤原季節からのアドバイスが助けになった。「マネジャーさんからも『緊張しているように見えない』と言われるんですが、結構、緊張しいなんですよ。でも、現場自体はとても楽しく、いい空気感の中でやらせていただきました。これまでの2つのドラマとも楽しく、厳しい現場というのは経験がないので、そういう現場で成長したいなとも思っています」。

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