パチンコ店がワクチン接種会場になったワケ 社員が語る舞台裏、医師からも「お墨付き」

休業による損失は数千万円規模になるという
休業による損失は数千万円規模になるという

ヤフコメのネガティブコメントの少なさに「とてもビックリ」

 12日からは前回接種した人を対象に2回目の接種を予定。計4日間の休業による損失は「正確に計算したわけではないが、おそらく数千万円規模になる」という。なぜ多額の損失を出してまで接種を行ったのか。

「弊社は理念として、地域貢献を掲げています。これまでパチンコをしていただく方には還元できていたつもりですが、地域のパチンコをされない方にも何かの形で還元をしたいと思っていた。コロナ禍になってからは客足も落ちていて、ワクチン接種が進めばまた店に活気も戻ってくる。長い目で見ればそういう面もあります」

 当初は行政から感染拡大のやり玉に挙げられるなど、これまで何かと風当りの強かったパチンコ業界だが、それだけに反響は大きかったと内藤さんは言う。

「これは私の個人的な感想ですが、Yahoo!ニュースのコメント欄って、どんな記事にも必ず一定数ネガティブなコメントがつくでしょう。それが今回の弊社の記事にはほとんどなく、とてもビックリしました。真摯(しんし)に世の中のためになることをすれば、ちゃんと評価していただけるんだと大変うれしくなりました。今後もパチンコ店ならではのノウハウを発揮できる機会があれば貢献していきたい」

 業界のイメージアップにも大きく貢献したことは間違いなさそうだ。

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