パチンコ店がワクチン接種会場になったワケ 社員が語る舞台裏、医師からも「お墨付き」

大阪市北区のパチンコ店「フリーダム天六店」で12日から2日間にわたり、従業員や近隣住民らを対象に9月に続き、2回目となる新型コロナウイルスのワクチン接種が行われる。職域接種の一環だが、パチンコ店の店舗を活用したワクチン接種は極めて異例。9月に行われた1回目の接種とあわせて休業損失は数千万円にのぼるというが、なぜ店を休業してまでワクチン接種に踏み切ったのか。

職域接種のニュースを見て「これ、うちでもできひんかな?」がきっかけ
職域接種のニュースを見て「これ、うちでもできひんかな?」がきっかけ

9月に行われた1回目の接種とあわせて休業損失は数千万円にものぼる

 大阪市北区のパチンコ店「フリーダム天六店」で12日から2日間にわたり、従業員や近隣住民らを対象に9月に続き、2回目となる新型コロナウイルスのワクチン接種が行われる。職域接種の一環だが、パチンコ店の店舗を活用したワクチン接種は極めて異例。9月に行われた1回目の接種とあわせて休業損失は数千万円にのぼるというが、なぜ店を休業してまでワクチン接種に踏み切ったのか。

「6月に職域接種のニュースを見て、弊社代表の平川が『これ、うちでもできひんかな?』と言い出したのがきっかけ。社員も最初は『え?』という反応でしたが、打ち手の医師を派遣してくださった加納総合病院さんに視察をお願いして『パチンコ店というのは引っ掛かるけど、環境としては理想的』とお墨付きをいただいてからはトントン拍子に話が進みました」

 運営会社「アバンス」の広報・内藤新二郎さんは、店舗でのワクチン接種に至った経緯についてそう語る。1回目は目立った混乱もなく、接種は大成功を収めた。

「予約は電話やネットを使わず、店頭のサービスカウンターでの申し込みのみに限ったのが功を奏したのかもしれません。日時と必要書類、何より本人の確認には対面が1番。予約開始から4~5日目までは空きがありましたが、Yahoo!ニュースに取り上げられてからはあっという間に予約が殺到しましたね」

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