コロナ抗原検査キットが薬局で販売スタート 2200円とお手頃だが、これだけの問題点

街中に出回っているコロナの抗原検査キット【写真:ENCOUNT編集部】
街中に出回っているコロナの抗原検査キット【写真:ENCOUNT編集部】

検査キットの値段は店側の判断 今後は割安製品も流通か

 大手薬局チェーン店では「研究用」検査キットと厚労省承認の検査キットという2つのタイプが混在して販売されているが、両者で値段があまり変わらない場合は厚労省承認の検査キットを選んだ方が無難だろう。

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 それにしても「研究用」とはどういう意味なのか。販売会社に問い合わせると「当社は厚労省の指定業者ではなく、製品も医療用器具ではありません」と認めたうえで、「コロナ感染が簡単に調べられるという意味で“研究用”と表示しています」という回答だった。

 厚労省未承認の検査キットを1100円で大量に販売していた新大久保界隈の輸入雑貨店では「厚労省が承認する検査キットが出回ってきたので、今後はそちらに関心が向くでしょう。未承認の検査キットはもうそろそろ終わりです」。厚労省承認の検査キットが多く出回り始めたら値段も割安になるかもしれない。

陰性だからと言って感染していないとは限らない 偽陰性の可能性に注意

 ただ、厚労省承認の検査キットだからいって100%安心できるわけではない。「抗原検査はPCR検査に比べ精度は劣りますが、短時間で結果が出るし専用の検査機器も必要ありません。病院でインフルエンザかどうか検査する場合もこの抗原検査が多いです。しかし、抗原検査は陽性者の判別に重点を置くべきで、陰性だからと言って感染していないとは限りません。感度は低いものだと50%足らず。実際には感染しているのに検査で陰性になる偽陰性の可能性がある以上、注意が必要です」(医療関係者)。

 抗原検査キットをうのみにするのではなく、まずは不要不急の外出を控えたりソーシャルディスタンスを確保するなど地道な感染対策がやはり大切だろう。

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