“赤ひげ先生”船越英一郎から金言、23歳俳優が明かす秘話「基礎の基礎を教わった」

若手俳優の鈴木康介(23)がWOWOW開局30周年記念連続ドラマW 宮部みゆき「ソロモンの偽証」(10月3日スタート、日曜午後10時、第1話無料放送、全8話)にレギュラー出演する。インスタグラムのフォロワーは3万人以上。船越英一郎主演の「赤ひげ2」「赤ひげ3」に続く有名ドラマ出演で、今後の活躍が期待される。

鈴木康介は俳優を志したきっかけを語った【写真:ENCOUNT編集部】
鈴木康介は俳優を志したきっかけを語った【写真:ENCOUNT編集部】

鈴木康介がWOWOWドラマ「ソロモンの偽証」にレギュラー出演「すごく興奮」

 若手俳優の鈴木康介(23)がWOWOW開局30周年記念連続ドラマW 宮部みゆき「ソロモンの偽証」(10月3日スタート、日曜午後10時、第1話無料放送、全8話)にレギュラー出演する。インスタグラムのフォロワーは3万人以上。船越英一郎主演の「赤ひげ2」「赤ひげ3」に続く有名ドラマ出演で、今後の活躍が期待される。(取材・文=平辻哲也)

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 原作は宮部みゆき氏の傑作小説。原作の中学校を、SNSが普及する現代の私立高校に置き換え、クリスマスの朝に転落死体で見つかった男子生徒の死をめぐって、学校内裁判が行われる学園ミステリーだ。主演の上白石萌歌を始め、宮沢氷魚、山本舞香、髙嶋政宏、小林薫ら豪華俳優陣が集結。鈴木が演じるのは、殺人の容疑がかかる“被告人”大出俊次(坂東龍汰)のグループの一員、井口充だ。

「歴史ある有名な作品に出られ、率直にうれしかったです。映画版を見て、小説も読んで、韓国版のドラマも見たら、すごく興奮してきて、これに本当に出られるんだと思いました。井口は僕の中では、ちょっとイケてるスネ夫。大出にはかなわないけども、いつか超えてやるという野心を持っている人間。けんかは弱くて、ヤンキーグループにいるみたいな人は好きじゃなかったのですけども、よく観察しておけばよかったなと思いました。井口にとってのうれしい瞬間はけんかに勝ったとか、誰かを陥れることができた、というもの。僕にはまったくない感覚ですが、まったく知らない価値観を知ることができたのは面白かったですね。僕なりの気持ちを当てはめて演じました」

 ドラマの中盤では、意見が衝突した大出から一方的に暴行を受ける場面も。「大変でしたね。本当に痛そうにしてなかったら、ばれちゃうんです。何回か首を絞められたときの苦しみ方が早いというNGはありましたが、ほぼ一発OKでした。ミステリーは初めてでしたが、思っていた感じにはなっていたと思います」と自信を見せる。

 自身の高校時代はどんな毎日だったのか。「小1からサッカーを始め、サッカーがしたくて入学したので、毎日サッカーのことばかり考えていましたね。月火水は陸上部よりも走るんです。土日も練習があって、きつかったんです。だから、授業中もどうやって、サボろうかと考えましたね(笑)」。ポジションは守備の要センターバック。「サッカーは1人じゃ勝てないけど、そいつのせいで負けたっていうのがあるんですよ。それがあるポジションなので、メンタルは随分鍛えられました」。

 そんな鈴木が俳優を志したのは、関西の大学に通っていた2年生のときだった。「本当にサッカーしかしてこなくて、なんとなく大学に行ったんですけど、やりたいことが見つからなかったんです。どちらかと言えばミーハーで、『ワイルド・スピード』シリーズ、『ルーキーズ』『ごくせん』『東京DOGS』といったドラマや映画が大好き。影響を受ける側にいたので、逆に影響を与える側に立ってみたいなと思ったんです。大学をやめて、上京したときには、みんなに“ぶっ飛んでいるな”と言われましたね」と振り返る。

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