新コスチュームでN-1に臨んだ「日本プロレス界の超新星」 長いトンネルからついに脱出か

黒Tシャツ着用で入場の清宮、新たな“戦闘服”でも際立つオーラ

 豪華絢爛(けんらん)なロングガウンに代え、黒Tシャツ着用で入場してくる清宮。デビュー以降、ずっとショートタイツを愛用していたのも、足を出すことにこだわったからだ。プロレスラーの基本はスクワットで、やらなくなるとすぐに足が細くなってしまうという。それはすぐお客さん伝わってしまうのだ。

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 ロングタイツを初めて選んだ。いつかまた足を出すときがくるかもしれない。清宮は「そのときは今よりもっと魅せる足になりたい」とさらなる鍛錬を誓っている。

 黒尽くしの出で立ち……戦闘モードとも言えるコスチュームに変えたのは、清宮の不退転の決意の表れだろう。今回の新たな“戦闘服”の清宮に、改めて感じたことがある。

 金髪、華麗なコスチュームがなくても、君には「華」がある。開場前も厳しい表情ながら、雑談に応じてくれた。試合開始時刻が迫ったとき、再度、顔を合わせたが、すっかり戦闘モードに入り込んでいた。怖い顔に声もかけられなかった。でも、通路に姿を現した瞬間、パッと周囲が明るくなった。まるでその周りだけスポットライトが当たっているかのようだった。

「オーラ」とはこのことだろう。君には「華」も「オーラ」もある。栄光が似合う。清宮海斗のために「N-1制覇」の勲章は用意されている。

次のページへ (3/3) 【写真】武藤敬司にジャーマン・スープレックスを完璧に決める清宮海斗
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